非常に紛らわしいですが、先日の「付き●●」とは別の記事です。
「付き●●」は、旧ルールは使い分けだったのが全て漢字表記になったものですが、こちらの「付け●●」のほうは、旧ルールでは全て平仮名だったものが全て漢字表記になりました。
「付け上がる」「付け込む」「付け根」「付け目」「付け焼き刃」などですが、通則6の適用もないみたいで、このたびの改訂で非常に分かりやすくなったと言えるでしょう。
ただ、私はこの記事を書くために用字用例辞典を見て、知らなかった言葉を二つ知りました。
一つは「付け景気」で、意味は「実際はそうでないのに、景気がいいように見せかけること。から景気」です。私は経済に非常にうといので初耳でした。
もう一つの「付けたり」は、「ピンバッジを帽子につけたりかばんにつけたりする」というときに用いるものではなく、意味は「本来のものにつけ加えられただけの、重要でないもの。添えもの」「うわべだけの名目。口実」などで、「出張とは付けたりで、実は遊びに行くのさ」デジタル大辞泉より)という使い方をするらしいです。(意味、用例とも全てデジタル大辞泉より)全く知りませんでした。
日本語はまだまだ私の知らないことがいっぱいです。何歳になっても勉強の日々が続くのでしょう……。
なお、上記の例で「帽子につけたり」と記載していますが、誤表記ではなく、動詞「ツける」で日本語として「付」で表記できるものは、用字用例辞典的には旧ルールと変わらず平仮名表記のため、用字用例辞典的には正しい表記です。本当に紛らわしいですが「付けたり」とは異なります。