昨日の記事にて、動植物の表記の基準について若干の変更があった旨を記載しました。
その中では記載しなかったのですが、用字用例辞典冒頭の表記の基準の中で、昨日触れた「片仮名書きの語」の前にある「平仮名の語」の中に、えとは平仮名表記というものがありまして、えとは本来の動植物名の表記ルールがどうであれ、平仮名表記であることが決まっています。これは旧ルールから引き続き変わらぬものとなっております。
これまでこのブログで何度か触れてきましたが、動植物名の表記ルールは、これらの基準にのっとりつつも、結構例外が多いです。
そんな中で、今日の表題の「ネズミ」は、旧ルールにおいては、基本片仮名表記でえとのみは平仮名表記という、基準どおりのものでしたが、今回の改訂でそうではなくなってしまいました。
新訂の用字用例辞典の「ネズミ」の項を見ますと、例外表記の部分に、旧ルールで記載のあった「ねずみ年」「ね年」のほかに、「ねずみ色」「ねずみ算」「ねずみ講」「ねずみ取り(交通)」「ぬれねずみ」とというのがしれっと付け加わっています。
これらは「注例」とありますので、ほかにも類例があります。恐らくですが、内容からして、動物のネズミを指さないものは平仮名表記なのでしょう。つまり、「ねずみ取り」はスピード違反等取締りの場合で、実際に動物のネズミを捕獲するものは「ネズミ取り」でよいのでしょう。
……とは思いますが、明確な記載がないのではっきり断言はできません。本当にこういう書き分けについてのずばっとした答えが欲しいです。列挙だけではなくて。
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すみません、バイトを入れ過ぎて記事ストックが尽きてしまいました。
というか、バイトを入れたので仕事をセーブするつもりが、なぜか9月と同じぐらい仕事が…。
少し更新をお休みさせていただきます。
申し訳ありませんが、どうぞよろしくお願いいたします。