昨日と同じ、逆ギレ案件です。旧ルールでは「聞く」一択だったんですが、新ルールでは書き分けが必要となりました。
同じ音の動詞で似たような感じの変更にも見えますが、その書き分け自体は「効く」or「利く」より大分難しいように思います。
新訂の用字用例辞典には、「聞く」は「情報として受け取る」「尋ねる」「受け入れる」とあり、用例は「声・話・意見・道順・物音・要求・考え・うわさ・言うこと-を聞く」「聞き取る」「聞き古す」「聞き入れる」「聞きつける」、「聴く」は「鑑賞、聴取」とあり、用例は「音楽・事情・趣旨説明・国民の声・審議会の意見-を聴く」とあります。
「意見」と「声」は「聞く」で、「審議会の意見」「国民の声」は「聴く」なんですよ。書き分けのレベルが高過ぎるのではないですかね……。
ちょっと分からないので辞書を頼ってみますと、いろいろある意味の中で、冒頭に「(聴く)」と記載のあるものは、「注意して耳にとめる。耳を傾ける」(デジタル大辞泉より)とありました。用例も「名曲を―・く」「有権者の声を―・く」とありましたので、用字用例辞典の「聴く」もこれでよいでしょう。
と、一瞬解決したかのように書きましたが、「事情を聴く」なんかは何度用字用例辞典を見ても間違いそうな気がします。もちろんこれも納品前のチェックリストに追加です。本当にこれを何で書き分けすることにしたんですかね……。
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再開は8月17日を予定しております。どうぞよろしくお願いいたします。