昨日と同様、新訂で書き分けが必要になったものですが、昨日とは違ってちょっと難しいかもしれません。もともとは例外なく全て「足」を用いていました。
用字用例辞典を見ますと、用例としては、「足」は「足が出る」「足が長い」「足が早い」「足が速い」「足がつく」「足跡」「足場」、「脚」は「机の脚」「雨脚」「船脚」とあります。
何となく分かったような分からないような感じなので、いつもどおり辞書を見てみましょう。以下、デジタル大辞泉より、通常使うであろう部分のみ引用します。
1
ア)動物の、胴体から分かれ、からだを支えたり歩行に使ったりする部分。「―が長い」
イ)くるぶしから先の部分。「―が大きい」
2 物の下・末にあたる部分。
ア)物の本体を支える、突き出た部分。また、地面に接する部分。「机の―」
イ)(脚)漢字を構成する部分で、上下の組み合わせからなる漢字の下側の部分。「照」の「灬(れっか)」、「志」の「心(したごころ)」など。
ウ)数学で、ある一点から直線または平面に垂線をおろしたときの、その直線・平面と垂線との交点。
エ)船の、水につかる部分。
3
ア)歩くこと。走ること。また、その能力。「―を速める」「―の速い選手」
イ)雨・雲・風などの動くようすを足に見立てていう語。「細い雨の―」
4 行くこと。また、来ること。「客の―がとだえる」
5 移動の手段としての交通機関。乗りもの。「―の便がいい」
例などから見て、1、3のア)、4、5は「足」でよいでしょう。また、2のア)イ)エ)と3のイ)は「脚」でよいでしょう。
2のウ)がよく分からないですね……。2のほかは全部「脚」なので「脚」でよいのかなという気はしますが、まあ通常出てこないだろうということで触れないことにします。どなたかお分かりでしたら教えてください。(他力本願……!!)