急がば回れの勧め | ある在宅ワーカーのつぶやき

ある在宅ワーカーのつぶやき

みそっかす反訳者が、用字用例辞典(日本速記協会)の表記ルールにおける個人的な解釈についての記事を書いています。2020年4月半ばから新訂対応です。たまにテープ起こしについてのそのほかの話も。文中で引用している辞書はこちら→https://dictionary.goo.ne.jp/jn/

記録的な暖冬の中、あっという間に年度末になりましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか。

私は最大の繁忙期のただ中にあります。

 

さて、皆様は、学生のころ、授業中に寝落ちしてしまったことはあるでしょうか。

私はあります。昼食後はどうしても眠気が襲ってきて、寝てはいけないと思ってそれにあらがいはするんですが、先生の話す声が心地よい子守歌のように耳に響いてきて、どんどんまぶたが重くなり、そのうちがくりと頭が落ちかけた衝撃で暫時目覚めるも、またすぐに眠りの誘惑に屈してしまう……。何がしかの背徳感もあったのか、非常に気持ちよかったのを覚えています。

 

あれから20年余りたち、テープ起こしの作業中にも同じことが起こります。そのときだけ、イヤホンから流れてくるのは、すてきな子守歌に変化します。

授業と違うのは、授業で多少眠っても友達にノートを見せてもらえばよかったのですが、そうはいかないことと、授業中はノートは真っ白だったのですが、8年弱もこの仕事をやっているからか、ほぼ眠っているのに音声を拾って手が勝手に動いて入力をし、あるいは見直しのときはちゃんとページをスクロールしていることです。

 

ここでの問題は、自分でやるしかないのに、画面の入力結果のチェックが一切できていないことです。私はこのブログで主に間違いやすい表記について触れていますが、ここで起こるのはそんなかわいい間違いではなく、間違えるはずのない表記や打ち間違いが山盛りになっています。そして、見直しのときにもその状態になっていれば、その表記をそのままスルーしてしまうのです。

きょうなんかは、「低酸素社会」と打っているのを二度目のチェックで発見しました。もちろん発言は「低炭素社会」です。地球温暖化防止の取り組みのはずが、人間含めた動物が生きられない環境になっています。恥ずかしいとかいうレベルの話ではありません。

 

そういうのを防止するために、私は本当は、眠気を感じたときには即座にソファーに横たわって20分程度仮眠をとることにしています。長過ぎると寝過ぎでむしろ頭がぼうっとしたり、夜眠れなくなったりするので、いろいろ試した結果私に最適なのがこの時間です。

しかしながら、現在のように繁忙期で時間が詰まっていると、その20分が惜しいというか、「きょうはここまで作業をしなければ」という思いが先に立って、つい無理をして作業をしてしまいたくなります。

その結果が上記の「低酸素社会」なのですが、そうなると、恐ろしくてもう一度見直しを行うことになり、結果として余計な手間がかかってしまうことになります。私の繁忙期の貴重な時間が……。

 

そういうわけで、「眠気に負けそうなときは諦めて寝たほうが早い」という自戒を込めての本日の記事でございました。

 

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ようやく新しい用字用例辞典を手にしました。が、まだ開いていません。

古いものに準じた記事への区別をしたり、変更があったものはその記事を書いたり、いろいろこのブログも書き方を変更しなければなと思うのですが、今は何しろ年度末なので、4月半ば以降に手をつけられたらなと考えております。

とりあえずそれまでは、古いものに準じた記事を書くか、そもそも記事を書けないかということになるかと思います。

申しわけありませんが、よろしくお願いいたします。