危機感について | ある在宅ワーカーのつぶやき

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みそっかす反訳者が、用字用例辞典(日本速記協会)の表記ルールにおける個人的な解釈についての記事を書いています。2020年4月半ばから新訂対応です。たまにテープ起こしについてのそのほかの話も。文中で引用している辞書はこちら→https://dictionary.goo.ne.jp/jn/

少し前、芸能人とその所属事務所のあつれきが大変な世間の話題になっていました。(いまだ決着していないようですが)

私のような少額しか稼いでいない者でも契約書を交わしているのに、何千万とか何億とか稼いでいる方々が契約書なしなのも驚きでしたが、その中で私が最も驚いたのは、某インターネットテレビ局が記者会見にてAIを用いてリアルタイムでテロップをつけたことでした。

ネット上では、その誤りが主に話題になっていましたが、これは私には大変な脅威であります。

 

確かに、ネットで話題になっていたとおり、言いよどんだときに発する「えーと」(テープ起こしではケバとして普通は文字にしない)を「8」とするなど、おかしな表記が目立ったとのことですが、まずはその早さです。リアルタイムなど、人間の手、というか少なくとも私には到底できるものではありません。

また、この分野の技術の進歩はまさに日進月歩ですから、現在はテープ起こしで納品すると盛大にクレームが来て二度と仕事をもらえなくなるレベルのものしかできていないですが、あっという間にクオリティーは上がっていくものと思われます。私が今現在機械にまさっている、事実と異なる発言や資料との違いへの突っ込みなんかも、そのうちどんどんAIでもできていくことになるでしょう。

 

先日、銀行員の友人と話をしていたところ、融資の審査なんかは全部AIがやるようになって、自分たち銀行員は要らなくなると、遠い目をして言っていました。ですが、その前に、私のような反訳者という職業の端っこにぶら下がっているような者が必要とされなくなる日のほうが先に来るに違いありません。

そのときが少しでも先になるように、ちょっとでもあがいておきたいと思います。

 

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9月に入り、また繁忙期が近づいてまいりました。

また記事はストックしておこうとは思いますけれども、前の繁忙期のようにできなくなることもあるかもしれません。

万が一更新が途切れましたら、申しわけありませんが、そのうち再開しますので温かく見守っていただきますようよろしくお願いいたします。