現在全くの季節外れですが、秋の味覚のアレです。一般的には漢字表記されているのをよく見ますが、用字用例辞典では片仮名表記のルールです。
「蛇」の記事含めて何度かこのブログで触れましたけれども、用字用例辞典では基本的に動植物は片仮名表記で、例外的に常用漢字1文字で表記できるものが漢字表記となります。そのルールを覚えているとこの「クリ」もついつい漢字で書きそうになってしまうのですが、「栗」の字は常用漢字ではないので片仮名表記となります。私はてっきり常用漢字だと思っていたのですが、過去に候補に入ったことがあるのみで、いまだ常用漢字ではないようです。
ちなみに、ウィキペディアの新聞常用漢字表によると、新聞では、「栗」は漢字表記すべきものとしている新聞社が多くあるようですので、新聞で「栗」と表記されているのをごらんになられた方も多いかと思います。
さらに、上記で触れた「蛇」は慣用句になると表記が異なったりするのですが、「クリ」の場合は「火中のクリを拾う」など慣用句のときでも表記は変わりません。こういう場合は言葉によってさまざまで特にルールがないものですから、私は覚えることができず、結局いつも出てくるたびに調べ直す作業が発生しています。「栗」の字自体はとても簡単で書けない人はそんなにいないのではないかと思いますけれども、用字用例辞典では結構表記が厄介な言葉であります。