「川」 or 「河」 | ある在宅ワーカーのつぶやき

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みそっかす反訳者が、用字用例辞典(日本速記協会)の表記ルールにおける個人的な解釈についての記事を書いています。2020年4月半ばから新訂対応です。たまにテープ起こしについてのそのほかの話も。文中で引用している辞書はこちら→https://dictionary.goo.ne.jp/jn/

私が昔好きだった漫画家さんの一人が川原泉先生で、フロイト1/2」ぐらいまでは全部そろえていたんですけれども、結婚したとき実家に全て置いてきてしまって、現在はたまに読みたくなるものの手元になく、「ああ、持ってきていれば……」と残念に思うことがある状態です。

先生のお名前の読みは「カワハラ」ですけど、文字を見なれていたせいか、つい「カワラ」も「川原」と書きたくなってしまいますが、用字用例辞典では「カワラ」は「河原」と書くルールです。

 

それで、ふとほかの「カワ」がつく言葉はどうなんだろうと思い用字用例辞典を見てみましたところ、ざっと用字用例辞典を見てみると、「川」で始まる言葉は、「川岸」「川上」「川下」「川尻」「川魚」「川沿い」「川伝い」「川べり」「川向こう」「川面」「三途の川」などいろいろある中で、「河」で始まる言葉は、上記の「河原」のほかには「河床」だけでした。

岸もへりも沿いも「川」なのに、原と床だけはなぜか「河」です。理由はわかりませんけれども、覚えるしかないです。

 
とはいえ、上記例の「河床」は、ここで挙げた「カワドコ」の場合も、音読みの「カショウ」の場合も同じ表記になりまして、私の受ける仕事でよく出てくるのは「カショウ」のほうでありますので、実際覚えるのは「河原」だけで大丈夫です。
……といって油断をしていたら落とし穴にはまってしまいます。常に気を抜かずにいなければなりません。