「吹き出す」 or 「噴き出す」 | ある在宅ワーカーのつぶやき

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みそっかす反訳者が、用字用例辞典(日本速記協会)の表記ルールにおける個人的な解釈についての記事を書いています。2020年4月半ばから新訂対応です。たまにテープ起こしについてのそのほかの話も。文中で引用している辞書はこちら→https://dictionary.goo.ne.jp/jn/

きのうの記事の続きです。

とはいえ内容的にはちょっと違っていて、「吹く」「噴く」の意味そのままなのに、なぜか「出す」がつくと勘違いしそうになってしまうというものです。

 

例えば、「たばこの煙を細くフキダシた」のときはどちらでしょう?

この場合の「フく」は「息と一緒に口から出す」の意味ですから、答えは、「たばこの煙を細く噴き出した」です。

 

私だけかもしれませんが、なぜか「噴き出す」よりも「吹き出す」を使ってしまいたくなります。

しかし、「吹き出す」のほうなのは、

 

例)台風が近づいて、強い風が吹き出した。

  あの人はまたほらを吹き出したよ。

  何かの合図なのか、彼は笛を吹き出した。

 

などで、どちらかというと「噴き出す」を用いるほうが多いような気がします。

これも、うっかり変換ミスをして見逃しがちなので、ちょっと注意をしておいたほうがよいかもしれません。