小さいころ、けが、やけど、肌のかゆみ、何かあれば何でもかんでもオロナインを塗っていました。
べたべたするわ、独特のにおいはするわで余り好きではなかったんですが、あれから30年以上がたち、ちまたにはいろいろな市販薬があふれてオロナインを塗ることがなくなり、また、塗ってくれていた母も鬼籍に入り長い時間がたってしまった今となっては、どこか懐かしいような感じがします。
この記事を書くために調べてみたら、今でも昔と余り変わらない容器に入っているものもあるようで、何か安心しました。変わらぬものもあってほしいですね。
それで、その容器には、独特のフォントで「オロナイン軟膏」と印刷されています。
小さいころ、この「軟膏」の字が読めなくて母に何度も読み方を尋ねたりしたこともありますが、つまり、私の脳内には幼いころから「ナンコウ」の表記は「軟膏」としてインプットされていたということです。
ですが、用字用例辞典では、「軟こう」と表記するルールです。
私と同世代以上の方には、同じような方も多いのではないでしょうか? 気をつけなければいけません。