小さいころ私はばあちゃんっ子だったせいか、テレビで実写の時代劇をよく見ていました。その中で特に好きだったのは遠山の金さんですけど、まあそれらの中のせりふとしてよくこの表題の「篤と」は使われていたんですね。具体的には「篤とごらんあれい」や「篤と見やがれ」などですが、何しろ幼い子供の脳ですから、当然脳内では平仮名表記されているわけで、そのころに私の中で「篤と」は平仮名表記するものという刷り込みがなされていました。
そういう状況で用字用例辞典では漢字表記のルールですから、当然間違うわけです。もう何度書いても間違う。まあそんなに出現頻度の高い言葉ではありませんからたまになんですが、出てくるたびに間違う。
ということで、当然これも納品前チェックリストの中に入っています。この仕事を始めた初期の段階でもう入っていましたが、いまだに消すことはできません。幼いころの刷り込みは恐ろしいです。