きのうは「縁」で表記できる言葉二つでしたが、きょうは「フチ」と発音する言葉二つです。
用字用例辞典で平仮名で書くルールになっているのは、漢字で書くとしたら「淵」と書けるものです。
個人的には「淵」はいつも漢字で書きそうになって困っているんですが、それ以上にこの書き分けは、一見単純に見えるんですけど、「ふち」のほうには「容易に抜け出られない苦しい境遇。苦境」(デジタル大辞泉より)という意味がありまして、これが「限界ぎりぎりにある状況、状態」という意味である「崖っ縁」とごっちゃになってしまいがちです。
例)バブルの崩壊で多くの人が窮乏のふちに立たされた。
どうでしょう。「縁」と書きそうになってしまいませんか?
これ以外にも、国会議事録で検索しますといろいろと「ふち」の表記がヒットします。「縁」と変換したものがある場合は、明らかに「縁」なものを除いてはきちんと調べることをお勧めします。