全て「キドウシャ」と読みます。
まず、用字用例辞典には、このタイトルに挙げた三つのうち、「気動車」と「機動車」の二つしか項目がありません。
しかもその項目も、「気動車」の後に「（鉄道）」、「機動車」の後に「（郵政）」の１語記載があるのみです。
というわけで何のことやらわからないのでいつものとおりデジタル大辞泉で調べますと、二つ項目がありますが、その両方に鉄道関連という記載があります。おかしいと思ってよく見ると、そのうち一つは「軌道車」で、郵政関連の「機動車」ではありません。
とりあえず鉄道関連二つの意味を引用しますと、「気動車」は「ディーゼル機関・ガソリン機関などを原動機として自力走行する鉄道車両」とあります。ほかでも調べてみたらどうも蒸気機関も含むようで、ざっくりいうと電車でない鉄道でいいのかもしれません。（違ったら済みません）また、「軌道車」は、「鉄道線路の視察・改修などのため、軌道上を走る小型車両」ということです。要はメンテナンス用の車両でしょうか。私は詳しくないので、興味のある方は詳しいサイトをお探しください。
それで、残る「機動車」は何かというと、そのままネットで検索すると自衛隊車両しか出てきません。ということで「機動車」に加えて用字用例辞典に記載のあった「郵政」をキーワードにして検索してみると、「ホンダMD９０郵政機動車」の記載があるページが山ほどヒットします。開いてみると、要は郵便配達に使っている単車でした。いわゆる郵政カブというやつです。確かにどんな細い道でもきつい坂道でもどんどん進める機動的な車両ですから、「機動車」の表記に納得です。
なお、上記でホンダMD９０ばかりヒットすると書きましたが、他社からも昔は出ていたようですが現在はホンダ製のみであり、そして一昨年末から昨年初頭にかけて郵政カブの４５周年ということでMD９０の記念切手が発売されたためのようです。郵政カブのミニチュアがついていたちょっと格好いいセットでした。
そんな歴史ある郵政カブも、現在は電動化の実証実験が進んでいるようです。ほぼ同い年の郵政カブも近々すごい進化を遂げるようで、私も精進しなければと思うきょうこのごろです。