「丈」 or 「たけ」 | ある在宅ワーカーのつぶやき

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みそっかす反訳者が、用字用例辞典(日本速記協会)の表記ルールにおける個人的な解釈についての記事を書いています。2020年4月半ばから新訂対応です。たまにテープ起こしについてのそのほかの話も。文中で引用している辞書はこちら→https://dictionary.goo.ne.jp/jn/

漢字も「タケ」と読む場合の使い分けです。

用字用例辞典では一つの項目として、以下のように書かれています。

 

丈(たけ) 背丈 身の丈 (注例)思いのたけ ありったけ

 

ここで(注例)というのは、用字用例辞典の例の記載の仕方の一つで、冒頭の「見方・引き方・使い方」によると、「例外の表記のうち一部をあらわすもので、ほかにも類例があることを示す」とあります。

しかしこれだけではいま一つほかにどういう類例があるかわからないので、いつものごとく辞書の力をかりてみましょう。

デジタル大辞泉によると、「丈」には幾つか意味があり、そのうち古典的な使い方と思われるものを除くと、以下の四つです。

 

1.人や物の高さ

2.衣服の全体または部分の長さ

3.馬の、足から肩までの高さが4尺(約1.2メートル)から4尺9寸(約1.5メートル)までのものの称。転じて、背丈の高い馬のこと

4.あるだけ全部。ある限り。ありたけ

 

もう見たまんまですね、4の意味の場合が平仮名表記です。

上記に挙げた用字用例辞典の注例にあったもののほかに、「なるたけ(なるだけ)」「首ったけ」「心のたけ」なんかも平仮名表記になります。