「履く」 or 「はく」 | ある在宅ワーカーのつぶやき

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みそっかす反訳者が、用字用例辞典(日本速記協会)の表記ルールにおける個人的な解釈についての記事を書いています。2020年4月半ばから新訂対応です。たまにテープ起こしについてのそのほかの話も。文中で引用している辞書はこちら→https://dictionary.goo.ne.jp/jn/

どう使い分けるかといいますと、

 

例)靴を履いた

  靴下をはいた

 

と、「靴」に「下」がつくかつかないかで違ったりします。

 

これはどういうことかといいますと、まず辞書で調べると、「はく」の項には表記できる漢字が複数示されているんですが、以下のように意味でその表記を使い分けるように記載されています。

 

1.(穿く)衣服などを、足先から通して下半身につける

2.(履く)履物を足につける

3.(佩く・帯く)刀・矢などを腰につける。身に帯びる

(デジタル大辞泉より)

 

そして用字用例辞典を見ますと、上記辞書の2の「履」は漢字表記で、1と3の「穿」「佩」は平仮名表記である旨が記載されています。

 

つまり、冒頭で挙げた「靴下」は、履物ではなく、足先から通して下半身につける衣類ですから、履物である「靴」とはそもそも日本語として漢字を使い分ける必要があるということですね。

日本語は本当に奥深いです。