先日の記事とは違って発音は異なるんですが、どうにも聞き間違えてしまう、そしてこれは先日と同じく同じ漢字を含み似た意味であることから、変換ミスを見落としてしまいがちなものです。
「適用」は、「法律・規則などを、事例にあてはめて用いること」、「適応」は、「その場の状態・条件などによくあてはまること」「生物が環境に応じて形態や生理的な性質、習性などを長年月の間に適するように変化させる現象」「人間が、外部の環境に適するように行動や意識を変えていくこと」です。
意味だけ見ると、何となく違うのがわかりますが、では実際こういう場合はどうでしょう。
○にはそれぞれ「用」あるいは「応」が入ります。
・医薬品の適○外使用の保険適○について
医療関係の話でよく出てくる言葉ですが、この○には、前には「応」、後には「用」が入ります。
つまり、
・医薬品の適応外使用の保険適用について
が正解です。
意味が違うのはわかっているんだけれども、このように入りまじっていると、聞き間違えたり予測変換で上位に出てきたりするので、非常に危険です。
また、「適用」のほうも、「適応」と同様に「外」をくっつけて「保険適用外」のようにも使用されますので、そのような場合にはなおさら危険です。
これらの言葉が出てきたときには、特に医療関係の話のときは納品前に検索してチェックをかけてみるのをお勧めします。