きのうの記事にて、「割り」と送り仮名をつけるのは、動詞の意識の残っている場合だと書きました。
ですが、きのう用字用例辞典から引用した例をごらんになられたとおり、非常にその判断は微妙だと思います。
ですから、この記事では、きのう挙げなかったもののうち間違いやすいと思われるものを幾つかまとめて列挙しようと思います。
・「割り印」……確かに二つに割った印鑑なので、動詞の意識は残っていますが、「り」のない表記もよく見かけますので、書き落としてしまいそうです。
・「割り勘」……上と同様です。
・「割り箸」……上と同様です。
・「割り増し金」……こういうパターンでは「繰越金」なんかだと送り仮名を省略するんですが、これは省略なしでそのままです。
と、私個人の感覚で選んだんですが、「り」を落としてしまいそうなものばかりでした。
「り」が要らないものとしては「割高」「割安」等がありますが、こちらはもともと「り」を入れるイメージがないです。
一瞬わかりやすいような気がしてきましたが、おとといときのう挙げた場合はどうにも間違えてしまいそうなので、この漢字を使う場合は注意を怠らないようにしたいです。