これは、私が先日の繁忙期で「あれ、どうだったかな」と何回も調べたものになります。
数が多いのと、同じ漢字が使われているのとで、どうにも覚えられないんですね。
用字用例辞典に載っているものを引用してみてみこれだけあります。ちなみに括弧内は意味です。
・公正(偏らず正しい)
・更正(誤りの訂正)
・更生(もとのよい状態に戻る、生き返る)
・厚生(生活を健康で豊かにすること)
・攻勢(⇔守勢)
・恒星(⇔惑星)
・後世
・後生(後から生まれた者、後輩)
・校正(ゲラ刷りを原稿どおり直す、計器類の狂いを直す)
・高声(大声)
・構成(組み立て)
このうち、公正、厚生、攻勢、恒星、後世、構成は問題ないのではないかと思います。
後生、高声については、この記事を書くために初めて知りました。よって頻度が高くないと思われるので、そんな言葉があるんだというだけ認識しておけばよいかと思います。
問題は残りの更正、更生、校正です。
まず校正ですが、前者の意味は大体知っておりました。また、計器の狂いを直すのをコウセイというのは知っていました。ただこの字だったのかというのだけが、いまだにちょっとしっくりこないところです。
それでこれはまだいいとして、更正、更生です。
更生のほうは、個人的には「昔は悪いこともしたが、更生して真っ当な人間になった」みたいな感じで使われるイメージが強いんですが、「会社更生法」という法律があったり、障害者関係の言葉で「更生医療」があったりと、私がこれまでやった仕事の中ではむしろ私の持っているイメージではない使い方をされていることが多かったように思います。
そして更正のほうは、普通に生活しているとまず使うことがないような気がします。「税額の更正」「更正登記」などというのは、そういうことに関係する職業の方でない限り日常会話で出てくることはほとんどないですよね。
ただ、この意味が違う二つの言葉は、ぱっと見がほとんど同じに見える上に、更生の「もとのよい状態に戻る」という意味からすると、「生」ではなく「正」の字を使っても文字の意味からしてそんなに違和感がないといいますか、とにかくどちらなのかがぱっと出てこないんです。
というわけで、悩むより調べたほうが早いし正確ですから、この言葉が出てきたら即調べることにしております。