正確な内容を記載するということについて | ある在宅ワーカーのつぶやき

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みそっかす反訳者が、用字用例辞典(日本速記協会)の表記ルールにおける個人的な解釈についての記事を書いています。2020年4月半ばから新訂対応です。たまにテープ起こしについてのそのほかの話も。文中で引用している辞書はこちら→https://dictionary.goo.ne.jp/jn/

前の記事で、「テープ起こしの仕事では基本的に間違いはきちんと指摘しなければなりません」と記載しました。

このブログの最初ごろでも記事で少し触れたような気がするんですが、再度このことについて触れてみたいと思います。

 

人間ですので覚え間違いや言い間違いは必ずありますから、何か誤りが含まれている可能性がある事実は、必ず確認する必要があります。

具体的には、5W1Hと言われるやつは少なくとも確認したほうがよいと思われます。「いつ、どこで、誰が、何を、なぜ、どのように」ですね。

 

例えばですが、下の文には幾つ誤りがあるでしょうか。

 

・昭和55年の宮城沖地震の被害を踏まえて、昭和56年4月1日に新耐震基準が施行された。

 

正解は、三つです。

「昭和55年の宮城沖地震」、これは正しくは「昭和53年の宮城県沖地震」です。

また、「昭和56年4月1日」、これは正しくは「昭和56年6月1日」です。

 

昭和56年に耐震基準が大幅改正されたというのは有名な話ですが、この部分が正しいからといってそのほかの部分も正しいだろうと思って流すと、間違いだらけの文章になってしまうのです。

ちなみに私はこの記事を書くためにちゃんと調べて初めて知ったんですが、この昭和56年の新耐震基準導入のため行われたのは、「建築基準法の改正」ではなくて「建築基準法施行令の改正」のようですね。

結構今まで誤った記述をしたものを納品してしまっており、反省しきりです。本当に気をつけてちゃんと調べなければなりません。