前、「追及」or「追求」
という記事を書きましたが、今回の「キュウ」の漢字はまた違うものです。
用字用例辞典によりますと、「究明」は「真理をきわめ明白にする」の意、「糾明」は「悪事を問いただし明らかにする」の意のときに用います。
こう書くとわかりやすいような気もしますが、例えば「責任」はどちらの「キュウメイ」だと思われますか?
「責任をキュウメイする」というと、何となく悪いことをしたような感じがするので、「糾明」ではないかと迷う方もいらっしゃるのではないかと思います。
しかしながら、責任を問う場合はその原因がミスなんかもありますので、「究明」のほうになります。
このほか、用字用例辞典に載っているのを挙げますと、「疑惑」「原因」なんかも「究明」になります。
では、「糾明」はどんな場合に用いるかといいますと、用字用例辞典に載っている例は、「犯人を糾明する」です。
つまりは、一般的な会議では、「究明」を用いるほうが圧倒的に多いです。
もしかしたら裁判なんかでは「糾明」を用いることもあるかもしれませんが、私はこれまで一度も「糾明」を用いたことはありません。