これは、辞書では同じ言葉の中にある複数の意味を使い分けるもので、本当の意味での使い分けになります。
デジタル大辞泉から引用してみますと、
1①ある物が他の物に、瞬間的に、または軽くくっつく。ちょっとさわる。
②脈が反応する。脈拍を指先に感じる。
③(「耳(目)に触れる」の形で)ちょっと耳にしたり見たりする。
④あることを話題にする。言及する。
⑤ある時期や物事に出会う。
⑥規則・法律などに反する。抵触する。
⑦怒りなどの感情を身に受ける。
⑧感動・感銘を受ける。
2①物に軽くくっつくようにする。
②広く人々に知らせる。
と長々とありますが、用字用例辞典で平仮名で書くよう指定があるものは、2の②の「広く人々に知らせる」だけです。
(例)それは法に触れる行為だ。
うわさ話をあちこちふれ歩かれて困っている。
あの空は何かの前ぶれだったのかもしれない。
なお、「気が狂う」の意味で使う「ふれる」も平仮名ですが、これはそもそも漢字表記すると「狂れる」なので、上記の中に含んでおりません。