「言挙げ」 | ある在宅ワーカーのつぶやき

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みそっかす反訳者が、用字用例辞典(日本速記協会)の表記ルールにおける個人的な解釈についての記事を書いています。2020年4月半ばから新訂対応です。たまにテープ起こしについてのそのほかの話も。文中で引用している辞書はこちら→https://dictionary.goo.ne.jp/jn/

これまでの記事で幾つも知らなかった言葉があったことをご紹介してきておりますが、お恥ずかしいことにそのストックはまだまだたくさんあります。何と最初ごろは、仕事ごとに大抵一つは知らなかった言葉が混じっていたものでした。
きょうのタイトルのこの言葉は、3年前に知ったものです。

デジタル大辞泉によりますと、「ことさら言葉に出して言いたてること。揚言」とありますが、これでは具体的にどう使われているのかいま一つわかりませんし、デジタル大辞泉に載っている例が万葉集の記述なので、国会議事録で調べてみましたところ、直近で使われたのが平成23年3月、つまりは5年以上前でした。
というわけで、知らなくても仕方ないような使用頻度の低い言葉ということで、筆者の物知らずのせいではないということにしておきたいわけですが、まあ知らなかったことは事実であります。

ちなみにその国会議事録でどう使われていたか、本文を引用しますと、
「法律で内閣府と書いてあるのになぜ官邸に置くのかとか、こういう言挙げをするつもりではないんですね」
(H23年3月31日参議院内閣委員会第3号、114番目の宇都隆史委員の発言)

これまで出てきた知らなかった言葉同様、やはり一生自分では使わないような気がします。