こう一文字だけを出すと、何のことやらわからないと思いますが、デジタル大辞泉によると「憶」の意味の一つに「「臆」の代用字」という記載がありまして、例えば「おくびょう」は「臆病」「憶病」両方の表記があり得るようなことが書いてあります。
用字用例辞典ではそれは、代用字を使わず「臆」を使うように決まっております。
しかしながら、この記事の最初に書きましたように、「憶」の意味の一つは「臆」の代用字として使われるんですが、それはつまり、それを除いた部分では「憶」を使うということです。
というわけで、使い分けが必要になります。
デジタル大辞泉の意味で見ますと、「いろいろなことを思いやる」「心にとどめて忘れない」が「臆」の代用字ではない部分です。
これではわかりづらいですので、用字用例辞典の例と見出しから拾っていきますと、
「憶」……記憶、追憶
「臆」……臆説、臆測、臆病、臆断、臆面もなく
とあります。
……今きちんと調べていていて、特に「臆測」なんかは間違って使っていた気がしてきました。
とりあえず、「納品前に検索するリスト」に「憶」を追加いたしました。ふえる一方です。