「総菜」あれこれ(その2) | ある在宅ワーカーのつぶやき

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みそっかす反訳者が、用字用例辞典(日本速記協会)の表記ルールにおける個人的な解釈についての記事を書いています。2020年4月半ばから新訂対応です。たまにテープ起こしについてのそのほかの話も。文中で引用している辞書はこちら→https://dictionary.goo.ne.jp/jn/

大分前に、「総菜」あれこれ という記事で食べ物の記載について幾つか触れました。
まだまだいろいろあったので、今回(その2)ということでまた幾つか触れてみようと思います。

まず、「てんぷら」です。
これは大体「天ぷら」と書かれているのをよく見かけるのではないでしょうか。もしくは、料理屋だと「天麩羅」などと漢字で書いているのも見ることがある気がします。

次に、「そば」です。
これはこの平仮名表記をよく見ると思いますけど、まぎらわしいことに、「食べ物の場合は平仮名表記、植物の場合は片仮名表記」というルールになっています。
つまり、
(例)見渡す限りの畑にソバが植わっている。
   田舎でそば打ち体験をした。
という使い分けが必要になります。

そして、「米」です。
これが非常にベーシックな表記なのでいいんですけど、「そば」と違って、「食べ物の場合も植物の場合も漢字表記」というルールになっていますので、ちょっと紛らわしいです。
(例)見渡す限りの田んぼでがつくられている。
   おはたくさんかむと甘みが出てくる。
基本的に用字用例辞典では植物の場合は片仮名表記というルールなんですが、常用漢字1文字で書ける場合は例外で漢字表記ということになっており、その例外の一つがこの「米」であります。

さらに、「おむすび」です。
まえの記事でもそうだんたんですが、何となく食べるものは平仮名表記が多いような気がしますね。

ついでに、「かんきつ」です。
ミカンのたぐいのことですね。どちらかというと漢字で「柑橘」と書かれているほうが、ぱっと見わかりやすいような気がします。

さて、前と同じように無理やり一つの例文をつくってみましょう。

(例)おそば屋さんで、てんぷらそばとおむすびを頼んだ。てんぷらはさくさくしているし、そばはちょっとだけかんきつの香りがして、おむすびはふっくらしていてお米一粒一粒が感じられて、どれもこれも非常にうまい。