「もの」 or 「物」 or 「者」 | ある在宅ワーカーのつぶやき

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みそっかす反訳者が、用字用例辞典(日本速記協会)の表記ルールにおける個人的な解釈についての記事を書いています。2020年4月半ばから新訂対応です。たまにテープ起こしについてのそのほかの話も。文中で引用している辞書はこちら→https://dictionary.goo.ne.jp/jn/

これはかなり難しい使い分けだと、個人的に思っております。
意味は簡単なのでわかるんですが、平仮名と漢字の使い分けに困ります。要は、「言う 」と同じようなパターンですね。
具体的にどういうことかというと、用字用例辞典には、平仮名表記の「もの」についてはこう記載してあります。

「形式名詞、関係代名詞的に用いる場合。「物」と「者」の両方含む場合。「物」と「もの」の両方含む場合」

ちょっとわかりにくいので例を挙げてみましょう。

(例)3枚の資料を使って説明した。
   によって違う包装をしないといけない。
   あれはもう使いにならない。
   選挙権が18歳以上のに付与されることになった。
   公務員たるもの、清廉潔白であらねばならない。
   マスコミというものは、とにかくくだらないことを騒ぎ立てる。

例を見てますますわからなくなった方もあろうかと思います。特に「物」と「もの」の使い分けが難しい!
私もまだよくわかりませんので、わからないときは必ず用字用例辞典を引いています。もしくは国会議事録で検索ですね。

まあ、大抵は平仮名で「もの」と表記することになると覚えておけばよいかと思います。
ただし、「物すごい」「物寂しい」など、上記ルールに沿わないような表記のものも多々ありますので、やはり事あるごとに用字用例辞典を引くのが確実かと思われます。