これはかなり難しい使い分けだと、個人的に思っております。
意味は簡単なのでわかるんですが、平仮名と漢字の使い分けに困ります。要は、「言う
」と同じようなパターンですね。
具体的にどういうことかというと、用字用例辞典には、平仮名表記の「もの」についてはこう記載してあります。
「形式名詞、関係代名詞的に用いる場合。「物」と「者」の両方含む場合。「物」と「もの」の両方含む場合」
ちょっとわかりにくいので例を挙げてみましょう。
(例)3枚物の資料を使って説明した。
物によって違う包装をしないといけない。
あれはもう使い物にならない。
選挙権が18歳以上の者に付与されることになった。
公務員たるもの、清廉潔白であらねばならない。
マスコミというものは、とにかくくだらないことを騒ぎ立てる。
例を見てますますわからなくなった方もあろうかと思います。特に「物」と「もの」の使い分けが難しい!
私もまだよくわかりませんので、わからないときは必ず用字用例辞典を引いています。もしくは国会議事録で検索ですね。
まあ、大抵は平仮名で「もの」と表記することになると覚えておけばよいかと思います。
ただし、「物すごい」「物寂しい」など、上記ルールに沿わないような表記のものも多々ありますので、やはり事あるごとに用字用例辞典を引くのが確実かと思われます。