年末になると宝くじが気になる。
当たる確率が低いのは分かっているものの毎年気になってしまう。
複数の人からお金を集めて当選者(競技なら賭けに勝った人)に配当金を支払うシステムをばくちというが、全てのシステムはそれを主催する胴元にいくらかお金を残して配当するようになっている。
一番還元率のいいのはパチンコでほぼ9割をお客さんに還元している。競馬、競艇などは7割。確か任侠の世界の丁半ばくちでも7割と聞いたことがある。だから、パチンコでパチプロは存在しても他のばくちでは、プロは存在しないということだ。
そこで、この宝くじ。還元率は5割もないらしい。国全体でやっていることなので額も大きく夢があるように感じてしまうが、確率からすると一番当たる確率の低いばくちになっている。クリーンなイメージのあるばくちの方が、胴元の取り分がえげつないのは興味深い話だ。
そうは言っても6億円当たるという事実は魅力的で多くの人が夢を求めて購入することになる。しかも1枚300円から誰でも購入できる。老若男女誰でも購入する資格を持っているわけだ。この誰でも購入できることも宝くじの魅力だ。よく銀座の宝くじ売り場には縁起を担いで1番売り場に多くのお客さんが並んでいるのを見る。以前、通りがかった時に少し不思議な光景を見た。
寒い冬空の下、その行列の中にリーゼントバリバリの見るからにロックンローラーが、革ジャンに身を包んで並んでいた。なるほど、宝くじは誰でも買っていいのでロックンローラーでも買っていいわけだ。誰でも買える。彼が宝くじを買うことに誰も口出しできるものではない。ただ、昔からロックンローラーの歌う歌は社会に対する批判や、自分らしく自由に生きたいという欲望を歌にして表現しているのだと思う。
そのロックンローラーにひと言言いたい。
「あんたに宝くじを買う資格はあってもロックをやる資格は、ないっ。」