『みをつくし料理帖』髙田郁 著 | 横浜の相鉄線「天王町」駅より徒歩1分のダイニングバー『tapastyle-dining hanauta 』~タパスタイルダイニング ハナウタ~

横浜の相鉄線「天王町」駅より徒歩1分のダイニングバー『tapastyle-dining hanauta 』~タパスタイルダイニング ハナウタ~

横浜の天王町駅より徒歩1分のカジュアルダイニング&バー(やってる事は居酒屋)

お店のお知らせとSNSが嫌いな陰キャ店主の日記・趣味的な事の記録用でやってます

欲を言えば趣味趣向が合う人が飲みに来てくれたらいいなと思ってます。



ヒマつぶしにブックオフで何気なく手にとってみた本ですが、割とメジャーな作品だったみたいでドラマや映画化なんかもされていたみたいですね

仕事がらもあってテレビを殆ど見ないので全く知りませんでしたが・・・

簡単な内容は↓

神田御台所町で江戸の人々には馴染みの薄い上方料理を出す「つる家」。
店を任され、調理場で腕を振るう澪は、故郷の大坂で、少女の頃に水害で両親を失い、天涯孤独の身であった。大阪と江戸の味の違いに戸惑いながらも、天性の味覚と負けん気で、日々研鑽を重ねる澪。
料理だけが自分の仕合わせへの道筋と定めた澪の奮闘と、それを囲む人々の人情が織りなす、連作時代小説の傑作ここに誕生!

公式サイトより

毎度よくあるパターンで、何気なく買った本がシリーズ物で続きがあるという形になってしまい・・・

結果としてこのあと全10巻を読破しましたよw

飲食の仕事をしている手前、テーマが料理やお店の運営、主人公の独立なんかも含めて馴染み深い内容だったんで、最終巻まで楽しく読めました

主人公の働くお店の関係者や面倒くさい常連客を初め、敵対する店の悪徳業者等、それなりに登場人物が多くて、それぞれにエピソードや人間臭さがありながらも、主人公を取り巻く人々が皆優しく温かみのある描写で描かれてるので読んでいてとてもほっこりしますね

僕は又次さんというキャラが粋でカッコよくて大好きでした

関西の関東の食文化や味付けの違いなんかも自分としては興味深いテーマでしたし、物語の重要な要素の1つである吉原に売られてしまった幼馴染との関係という部分では時代小説としての側面も大きく、10巻を通して紡がれていく一つひとつのストーリーが最終的にはそれなりに壮大なクライマックスに向かっていく感じで、読み終わった後にこちらも達成感がありますし、登場人物たちの今後の人生を応援したくなってきますねw

巻末には作中で登場する料理のレシピが乗っているので、実際に自分で作ってみる楽しみなんかもあると思います

実写のドラマ版を見たいとは思わないんですが、また何年後化に暇ができた時は改めて読み直したいなと思いますね