■霊長類の長のモチベーションはもっと高度です
体罰についての議論が高まっています。
17世紀にジョン・ロックによって書かれた「教育論」では体罰を強く戒めています。しかし完全に否(いな)とはせず、ごく限られた場合には認めています。
「叩(たた)くことは子の矯正に用いられる最悪の、したがって最後の手段である」と述べています。
矯正しか手段がないごく希なケースの、最後にして最悪の現実的手段なのです。
霊長類の長である人間は幾種類かのモチベーションを持っています。
生理的な欲求や、身の危険を回避し安全に生きるチベーションはかなり原始的です。
インセンティブによる活動は外発的ではあるが、最も活用されている手法です。
自分の存在の本質を自律的に生きる、内発的なモチベーションに到達する人もいます。
体罰は家畜のしつけに用いられる手法で、人間を伸展させるものではありません。
とある著名な野球部監督は、以前は体罰を行ってきましたが限界を感じ指導法を抜本的に見直しました。
「『叩いて脅して』では、自分で考えてプレーする選手は育たない。それでは勝てません」と述べていました。
桑田真澄さんは、「体罰は選手の自立を阻害する」と述べています。
人は生来的に積極的で自律的な存在だと思います。
脅したり、すかしたりするのではなく、内面から湧き上がるエナジーを動力にした指導法があるはずです。
普通の人が超人になるモチベーション。
誰もが持っていると思います。
ワクワクすることに積極的なあなたが大好きです。