商品制作 其の2 サンプルから工場を選定せよ! | 中国輸入代行C'na(シーナ)

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こんにちは。

中国輸入代行C'na(シーナ)です。

 

少し期間が開いてしまいましたが、[商品制作について其の2]について書きます。

 

商品制作において最初にしなければならないことが工場の選定です。

これは今後長くOEM制作をするにあたっては非常に大切なことになります。

 

工場にもそれぞれ得意不得意がありますので、複数の工場からサンプルを見比べてそれぞれの質を見比べるのが一番良い方法になります。

 

単純に大きい工場=品質が良いとは限りませんし、品質が良くてもその分単価が高かったりと、色々な要素が絡み合います。

 

この工場選定については、お客様の販売方法によって判断しなければならない部分でもあります。

 

品質重視で高価格帯で販売するのか、多少なりとも質が落ちても問題ないのか。

これは弊社では判断できず、お客様に決めてもらう部分になります。

 

 

 

■工場選定方法

サンプルを作成すると

工場の品質、制度、期間、対応スピード等、おおよその工場のレベルがわかります。

 

場合によっては、一度それぞれの工場へ訪問しても良いかと思います。

この時、あまりチャラそうだったり、ヘラヘラしたり、気弱そうな態度や対応をしていると、工場側に舐められる可能性もありますので、毅然とした態度で臨む必要があります。

 

お互いのために仲良くする必要はありますし、工場の意見を尊重する必要はありますが、媚を売る必要はないということです。

 

弊社では、広州に事務所がありますので、近くの工場であれば

希望の工場までアテンドすることもできます。

 

工場に直接来れない方や、副業で時間が無い方などは、弊社側で交渉したり、単価や質、対応をみて、工場を選定することもできます。(実際のところはこちらの対応のほうが多いです)

 

工場訪問に関してはサンプルを作って品質を確認してからの工場訪問でもいですし、

サンプルを作る前の担当者や工場のインフラを確認するための訪問でも大丈夫です。

 

このあたりは柔軟に対応はできますので、ご安心ください。

 

中国で作成したサンプル品が出来上がる過程で重要なポイントは下記になります。

 

・伝達した内容を工場側が正確に把握して、作成できているか

・サンプル作成のスピード感はどうか

・納期は守れているか

・担当者との連絡のやり取り、融通はどの程度可能か (これは弊社で見極めます)

・品質や縫製等が正確に作れているか

 

ここを明確にさせるためには、2工場くらいに絞ってもらって、サンプル作成し、それぞれを比較することが良い方法となります。

 

サンプル費用は都度必要になってきますので、もちろん1つの工場で決定してもよいですが、何か起きたときのサブ工場という意味合いでも、もう1つくらいは工場を確保しておいてもよいのかなと思います。

 

 

 

■サンプル作成費用について

これは工場によって多少の差がでてきます。

 

例えば1個1500円くらいが原価の商品だとすると、その3倍~10倍くらいのサンプル費用になります。(超おおまかな目安です)

 

つまり4500円~15000円くらいで1個のサンプルを作ってくれるイメージです。

 

日本の商社や工場に依頼したらもっと安いのに、こんなにサンプル費用がかかってしまうの!?。。。というお客様がいますが、それならどうぞ日本で作ってくださいという感じです。

 

商習慣も違いますし、中国の工場は常に大きな取引があります。

世界中から需要があり、何万ロットも依頼が来ている状況で、取り引きになるかもわからない一人のお客様のために格安でサンプルを作る必要性がないのです。

 

またサンプル制作というのは、全て工場のサンプル職人が1から手作りで進めます。

そのため、1回で作る限界値があるのです。1度に何十個も作ることはできないのです。

 

他にたくさんのサンプル依頼があれば、順番待ちになる可能性もありますし、お客様の要望している材料が手元にない場合は、量産を注文してから(その材料を注文して支払いが終わった後に)サンプルを承る、という工場もあります。

 

 

 

■サンプル作成に入る前に知っておいてほしいこと

サンプル依頼をする際に注意しておかなければいけないこと、

今後工場と仲良く取り引きをしていくための重要なポイントを書きます。

 

・自己中心的にならないように

中国の工場はサンプル制作をあまり作りたがりません。

そのため、お客様の要望が明確になっておらず、商品を見てから変更を次々に加えていく。。

 

このようなやり方はタブーになります。

工場もとても嫌がりますし、結局最終的に取引にならないかもしれないお客様のために何度も何度もキリがないほどサンプルは作りたくないのです。

 

少なくても1回サンプルを作る→変更修正→微調整

という感じで3回目くらいまでにとどめておく必要があります。

 

これでも嫌がる工場は多いので、できれば2回までで決めた方が良いかと思います。

 

3回目、4回目の修正となりそうであれば、量産するための資金を工場側に支払った上でサンプルを作ってもらうと工場側も安心できますので、サンプルを作ってくれます。

 

最初から「カチっ」とした要望をまとめて、変更しないぞ!(目移りしないぞ)というくらいのイメージを持ってサンプル作りをしなければいけません。

 

作ってもらいたい現物があれば一番なのですが、無い場合は、設計図や材質等の詳細な説明を工場側に伝える必要があります。

 

と言っても最初からそういったイメージを明確に持つということは不可能に近いことですので、そのあたりは、どうすればうまく作っていけるのかを弊社と事前に相談しながら進めていきますので、ご安心ください。

 

あまり自分中心の意見ばかり言うのではなく、これをしたら工場が嫌がるかな、などの工場を尊重する気持ちを持って作ることも今後長く取引をするための重要な要素となります。

 

 

・材質や色には特に注意を払う

日本で作る際は、このあたりは工場側が気を利かせてくれるので、あまり気にしないかもしれないですが、中国ではここが非常に重要になります。

 

同じものを作成してもらっても材質が違うということは多々あります。

よく似ているが、肝心の質感が違う。。

 

例えばですが、

「ステンレス」と言っても種類はたくさんあるので、その硬度等によっても質感が変わってきます。また、加工をどのようにするか、によっても全く違ったものができてきます。

 

単純に「ステンレス」と言うだけではなく、どのような種類のステンレスで、どのような加工が必要なのか、材質が深く関係してくる商品については、こういったことにまで注意をする必要があります。

 

単純にステンレスで「これと同じ商品をつくってください」と依頼した場合、工場側は必ずと言っていいほど、一番安くて品質の悪いステンレスを用意して作成します。

 

色についても同様です。

「この商品を赤にしてください。」というだけでは工場側は想像だにしない「赤色」を作ってきたりします。

そのため、どのような赤にしてほしいのか、写真や現物を提供して、「これと同じ色にしてください。」というのが一番よい方法です。

 

色見本等を参考に作ってもらう方法もあるのですが、お互いイメージがしづらく、出来上がったときの色とお客様が欲しかった色に違いがでることが少なからずありますので、できる限り作ってほしい色を工場側に提供する必要があります。

 

このように

サンプル費用を支払っているのに、出てきたものは全く別物のような商品で、時間と金の無駄遣いでした。というのはザラにありますので、できる限り考えを先回りして、細かく指示することで、工場側が自由に変更して作れないような状況を作り出す必要があります。

 

 

・梱包方法まで指導する必要がある

これも今までの経験からなのですが、中国の工場は必ずと言っていいほど、しっかりとした梱包をしてきません。

 

量産した商品を何の梱包もせずに、そのまま箱にぶち込んで、発送してくるケースも多々あります。

 

そのため、作った商品をどのような包装資材で包み、どのように発送するのか、というところまで指示してあげる必要があります。

 

例えば、

1個の商品を各種パッケージに入れ、それを6個ずつ入る小さい箱に入れて、

さらに大きな段ボールに小さい箱が10個入るように(段ボール1箱=60個)

になるように。

 

という感じです。

これでも指示の仕方としては甘く、各商品をどのようにパッケージに入れるのか、まで指定しておくと良いかと思います。

 

ここまで指定しないといけないのか、と思うくらい指示してあげないと、必ずと言っていいほどやってほしくない方向に工場は動きます。工場からしたらめんどくさいですからね。

 

後から言うと舐められて追加料金を取られていくので、最初にバシっと決めて動いたほうが後々良い結果になります。

 

 

・サンプル作成後、単価の変動はよくある

サンプル作成→1回目の単価がでる

→サンプル修正→2回目の単価がでる

 

というようにサンプルに修正を加えると単価が変動することは良くあります。

材質が良くなったり、加工費が増えたりすることで単価があがります。

 

サンプル作成の度に単価が上がることもあるので、最初から材質やデザインをしっかり伝えていけば、「最初に条件は伝えているのになぜ単価が上がるのか」と工場側に指摘できる強みができますので、最初からしっかりと文句を言わせない条件を作ることが大切です。

 

 

このように書いていくとキリがないほど、たくさん書きたくなるのですが、疲れてきたので、この辺にしておきます。

 

基本的に中国の工場では「後だし」をしてくるケースが多いので、後だしされないための条件づくりが本当に重要になります。

 

この材料は高いので、単価が上がります。

この材料はなかなか手に入らないため単価が上がります。

このデザインは少し手間がかかるので、単価が上がります。

この包装を加えると単価が上がります。

この色に変更すると単価が上がります。

 

というように、全て後だしで教えてくれます。

やはり皆人間ですので、最初の単価が安いと感じると後から値上げをされるのは、どうしても納得がいかない場合も多いですので、そうならないために最初からしっかりと条件を整えてサンプル依頼をすることを強くお勧めいたします。

 

先回りをして工場と交渉していくことについては、弊社でも常に考えておりますので、弊社と取引される際には、そのあたりもオープンに伝えていけたらと思います。

 


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