その10:
「子供と一緒に喜ぶことで
共感力が育つ」
「子供の喜ぶことを一緒に喜びましょう!」
ワロンが発見したもう一つの重要な事実は、
赤ちゃんは4~5ヶ月になると、
望んでいることをしてあげるだけでは
満足しなくなる、ということです。
また、この頃の赤ちゃんは
自分だけが喜んでいるのではなく、
大切な母親と一緒に喜びを
分かち合いたいと思うようになることを発見しました。
ワロンは、
大切な他者と喜びを分かち合うという体験こそが
”共感”という感情を育てると説いています。
そして、
この体験を前提にしなければ、
他者と悲しみや苦しみを
分かち合う感情が発達してこない、
と結論付けています。
このことにより赤ちゃんと
母親の相互コミュニケーションが成立し、
“共感しあう”という感情が芽生えます。
これは赤ちゃんの情緒発達の第一歩です。
そして、相手を思いやる気持ちを育み、
社会の中で人と関わりながら生きていくための、
大切なコミュニケーション能力となっていきます。
ぜひ皆さんも、お子さんと
たくさんの喜びを分かち合いましょう。
