「子育ての16の前提条件」 | みんなの居場所「大切なあなたへのメッセージ」

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カウンセリングルーム「みんなの居場所」代表の三上道代です。
このブログでは、
みなさんのお役に立てそうな内容を記事にして
皆さんにお伝えしたいと思います。
是非お楽しみに。

前提条件4:

父性と母性の与え方

 

不登校などの子供の問題行動の相談で

特に認められる傾向として、

母性や父性の不在の問題があります。

 

家族形態の大きな変化の中、

父親の不在と共に父性が低下し、

家族の中で父親の権威が乏しくなりました。

 

このことによって母親は母性を

発揮することに専念できなくなり、

母性と父性を一人で

発揮しなければなくなっています。

 

この混乱は子供が母性を受け取り、

安心して保護される経験を乏しくさせる一方で、

厳しい社会の中で他者とルールを守りながら

共存する社会性の未成熟さをもたらしています。

 

母性と父性は男女問わず、

どんな人の中にもあるものです。

 

母性は「無条件の愛・優しさ」です。

 

子供をありのままに受け入れ、

認め、保護し、絶対的な安らぎを与えます。

 

父性は『条件つきの愛・厳しさ』です。

「これは絶対許さない」と制限し厳しく躾をします。

 

そして本来母性は母親の役割であり、

父性は父親の役割です。

 

子供はこの両方をバランスよく

受け取り成長しますが、

与える順番は母性が先です。

 

子供は母性により

「親はどんなことがあっても自分を守り愛してくれる」

という信頼感と安心感を持つことが出来、

さらに「私は私でいいんだ」という

自尊心や自己肯定感を育てていきます。

 

そして、この母性が子供の中に育っていないと、

父性を与えても十分伝わりません。

 

まずは、子供を無条件に受け入れ満たした上で、

厳しさやルールを教えることが大切です。

 

母性で家庭が満たされていると、

子供は家の中で安心してくつろげます。

 

たとえ外でどんなに辛いことがあっても、

家庭の中で癒され、

力を得て乗り越えることが出来ます。

 

読者の中で母子家庭や

父子家庭の方もあるかと思います。

 

そんな場合は、

身近な知人や家族の中に

その役割を担ってくれる人を探し、

協力してもらいましょう!!