4月に桜を見に行った時に小野神社・矢彦神社へ寄ったことを以下でも少し書いたのですが、その続きになります。

 

 

我が家のルーツは辰野町なのですが、この辰野という地名の由来はもともとこの地に湖があり、そこに竜が住んでいたということに由来するそうです。

 

 

八ヶ岳方面から来た水は標高の関係から北西に流れて諏訪湖に集まり、そして天竜川となって辰野町を通って南下します。山間を流れるため暴れ川で有名です。静岡を通り太平洋へと至ります。

岡谷市と塩尻市の間にある塩尻峠は分水嶺で、南側は天竜川から太平洋に至り、北側は松本の梓川~犀川~千曲川へと合流し、日本海側に至ります。

もし塩尻峠の周辺がなだらかであったなら諏訪湖の水は日本海へ流れていたかもしれません。

 

荒神山が水をせき止めていたとのことですが現在の地図で見てみますと谷の中央に小さな山として残っており、スポーツ公園や美術館が出来ています。

 

天竜川は今、荒神山の左側を流れておりますが以前は右側を流れていたとのこと。

両側は高い山々なのでおそらくその間を川は何度も蛇行し、荒神山もその都度削られて今の形、大きさになったのでしょう。

右手の山に樋口という地名があります。樋(とい)は水を運んだり排水の役目をしますが荒神山が谷を塞いでいた時、樋口のあたりから水が流れ出たとも解釈できます。

 

 

続日本紀では715年に天竜川の氾濫が記されており、その頃は麁玉河、または荒玉河(あらたまがわ)と呼ばれていたようです。

麁玉河と言うと阿波忌部が天皇の即位に際し献上する麁服(あらたえ)と同じ字なので、少し神聖な印象も受けます。なお麁服は荒妙とも書いたりするようです。

荒魂(あらたま)は神の激しい一面を表しますが、荒神山や荒玉河の名前はその激しさ思わせます。

 

なんとなく、湖があったことも単なる言い伝えではない気がします。

湖はある時なくなり竜は天に上り、辰野となった。

今回書いていて、自分のルーツの場所にそんな言い伝えがあると初めて知りました。

 

話は戻って、辰野町を通り高遠城址公園まで行ったのですが、一番混む時期であったのと結構夕方近くになっていたため、公園内を素通りするだけになりました。それでも周辺の山々の桜は見事でしたのでまた機会があるときに来たいと思いました。

 

その後国道152号線で諏訪湖を通って帰りましたが、諏訪湖周辺も桜が満開でした。

 

諏訪大社の本宮によって家族でお参りさせていただきました。

 

後日、ちょうど同じ頃に行かれた方の動画を見たのでそちらを貼っておきます。

 

動画の最後に諏訪湖の上に大きな龍がいらっしゃる、というお話しがありましたが、辰野の湖から天に上った龍という話にもなんとなくつながる気がしました。