どのサイドにいても。 | 土屋太鳳オフィシャルブログ「たおのSparkling day」Powered by Ameba

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こんばんは!たおです(^-^)

昨日はサッパリした空気だったのに

今日は急にむし暑い一日でしたが

お元気でお過ごしでしたか?

涼しくなったり暑くなったりの

変化が大きくて

汗をかいたり冷めたりするせいか

風邪をひいてる人が多いみたいです。

とにかく冷えないように

気をつけてくださいね。

私も、気をつけます!!!


さて今日は、先月の30日に行われた

映画「人狼ゲーム ビーストサイド」の

舞台挨拶のことを書こうと思います!


と書いたものの…

どこから書いて良いのか・・・


実際に撮影したのは5日間で

たぶん、映画としては

とても短い撮影期間だと思います。

でもなんというか、

量的にも深さ的にも、ものすごく迷って、

結論がつかめないまま、

どうしてそうなったか分からないまま、

凄く強い見えない何かに

うわぁっ・・・と

巻き込まれたり乗ったり突っ込んだりしながら

由佳という人の人生を

生きたかもしれないし、

夢だったかもしれない、

そういう渦巻くような撮影期間でした。


私はいつも思うんですけど、

映画って、もっともっともっと

ティーチインのようなイベントが

あったらいいのになと思うんですよね。

全部を伝えることが全てではないとは思うけど、

いろんな人が自分の限界を超えながら

力を合わせようとしなかったら

映画って創れないし、出来上がらないし、

届けることも出来ないと思うから、

受けとめようとしてくれる観客の方々に

どんな工夫をしたとか、

何を迷ったかとか話したり、

感想を直接聞けたらいいのになぁと思うんですけど、

特に、この作品のキャストのメンバーは、

もしティーチインの時間に恵まれたら

すごく皆、たくさんのことを

観て下さる人に伝えたいし、

正直な感想を聴きたい!と願う

タイプなんじゃないかなと思うんです。


だから実際、1回目の舞台挨拶も、

それぞれ伝えたいことがありすぎて

かなり押してしまったんですけど、

あれでもきっと皆、話したいことの100分の一も

お伝え出来なかったんじゃないかなと

思います。


私も、時間が限られてたから、

皆で必死に取り組んだり、考えたり

反抗したり、大切にしたりしたことを

「覚悟」って言葉でしか

あらわすことが出来なかったんですけど

本当に皆で覚悟を持って、

「絶対に伝えたい何か」を探しながら

あがきまくった撮影でした。


いろいろな取材でも

お話させていただいたんですけど、

私は、甘いのかもしれないけど

個人的に、

命を奪ったり奪われたりする作品を

どうしても「エンターテイメント」と

感じることが出来ません。

いろんなジャンルがあるし

いろんな考え方があっていいと思うけど

どうしても、エキセントリックな極端な表現や

偏執的な表現とか、

残酷な表現を前に出すんだったら、

「そうすると芸術っぽいから」っていう理由だけでは

参加したくないなと思ってしまうんです。


なぜかというと、

本当に異質なものをかかえて歩んでる人は、

自分や周りと、静かに闘いながら

踏んばり続けてると思うんですよ。

たとえば、大事な仕事をしてる時に

体調が悪くなったとして、

「具合が悪い」と言える人と、

言えなくてかかえこんで我慢する人、

いろいろいると思うんです。

両方のタイプの人が同じ場所にいて、

同じくらいに具合が悪かったとしたら、

たぶん、

かかえこんで我慢してしまう人のほうが、

辛いんじゃないかなと思うんです。

それが積み重なって

心や体が疲れてしまったら、

現実は、とてもつらいはずだと思うんです。

だから私は、

人の心がゆがんでしまうこと、

バランスをくずしてしまうことを

「キレちゃえばいいんじゃない?」というような

アドバイスでは表現出来ないと感じたし

他の作品の誰かの演技を参考にすることは

したくありませんでした。

本当に苦しい時、

人は誰かの真似をして

苦しんでるんじゃないからです。


命を奪うことに関しても、

「ハナチュー」の頃から応援してくれた

同い年の初めてのファンの子が

病と闘うことになって

文通をしたけど願いが届かなかったことや

姉の幼馴染が

突然、急な病で去ってしまって

残された御家族の悲しみを見てきたので、

どうしても

それを演じることで何を伝えたいか

自分で責任持ってつかめないまま演じることは

したくなくて・・・

でも私には、その迷いをまとめる力も、

今回の場合は、時間もなかったので

本当に本当に本当に、迷いました。


その思いを、キャストのメンバーは

凄く理解してくれたし、共感してくれたし、

気持ちの真ん中に

切り込んできてくれました。

リハーサルで大混乱して

由佳としての怒りなのか

土屋太鳳としての情けなさなのか

ごっちゃになってた私に、

花梨はメールをしてくれたし、

みんなも一緒になって

じっくり話し合いました。

誰も、「もういいじゃん」って言わなかったんです。

ものすごくつらかったけど、

ものすごく貴重な時間でした。


公開している映画館が少ないので

これからもしDVDなどになったら、

借りて観て下さる人のほうが

もしかしたら多いのかも?と思うから、

この場面で、こう感じたんです!と

ピンポイントで伝えられないにのが

すっごくもどかしいんですけど、

桜田通くんは、

常に冷静にバランスをとってくれて

チームであること、仲間になることの大切さを

示して教えてくれたし、

葵は、

つらかろうが分からなかろうが

一瞬一瞬の全部をキャッチボールしてくれて

すごく救われたし

美郷ちゃんは

たぶん・・・一番話したかな?

乗り切れたのは、本番でも待ち時間でも

美郷ちゃんとの時間があったからだし

季節くんは、

季節くんが流した血の涙は

私の心に一生残ってるし、

もう一度、必ず絶対に一緒に演技をしたいし、

花梨は、

もう言葉にするのも追いつかないくらい

今までも、今も、これからも尊敬してるし

諒くんは、

ただもう一言、本当に大好き!!!だし、

由衣ちゃんは、

感性全部が魅力だったし、

刺激的だったし、

國島くんは、

存在そのものが正義と優しさだったし、

育乃介くんは、

私の知らないことを、たぶんたくさん知っていて、

教えて欲しいことがたくさんある人で、

本当に「このメンバーだから刻めた」

作品になっていると思います。

この先の人生、どのサイドにいても、

またいつか皆で再会して

作品をつくれたらいいな…(^-^)

コメディとかやってみたいかも!!!


実は今日、「人狼ゲーム ビーストサイド」の

熊坂監督がつくられた作品、

「リルウの冒険」を拝見したんですけど…

沖縄の「ニライカナイ」という言葉が

心にふっと浮かぶような

優しくて少し不安な、素敵なお話でした。

熊坂監督と、またいつか、

別の作品の世界の中でお話がしたい!

と強く思いました。


ものすごくまとまらない、

長いブログになってしまったけど…

舞台挨拶では「覚悟」としか

表現できなかった気持ちの中身を、

ちょっとでも伝えたくて書いたので、

読んでいただけてたらありがたいし、

もしお時間があったら、

「人狼ゲーム ビーストサイド」の

感想を教えてもらえたら

すごく嬉しいなと思います。


今日の写真は、

舞台挨拶の時の写真です!

でも、都合で写ってない人もいて(;-;)

だけど心では皆一緒に写ったので!

今度また、ここに写ってない人との写真も

載せますね(^-^)


明日から9月最初の週末ですね!

天候の心配が続いてる地域のかたも

夏の疲れが出ているかたも、

少し秋らしい空気で

リラックスできますように・・・!

ごきげんよう(*^-^*)



たお