響き続ける音へ! | 土屋太鳳オフィシャルブログ「たおのSparkling day」Powered by Ameba

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おはようございます!たおです(^-^)
いよいよ大晦日を迎えました…!!!!!
今日はゆっくり出来るというかたもいれば、
今日も仕事だというかたもいらっしゃると思います。
私の弟は、今年の年末年始はあることでずっと忙しくしていて、
でもそういう役割の人がいるから、
年末年始を特別な思い出に出来るんだと思います。
大変だけど、踏んばってほしいです!
仕事のかたもゆっくり出来るかたも、
どうか健康に気をつけて、年越しをしてください(^-^)

雑誌などの取材でもお話させていただいてるんですけど
2013年は私にとって、今までとは全く違う1年でした。
まず、主演の映画を続けて撮影させていただいて、
はじめて、別々の作品を同時に撮影することを経験して、
そして一番今までと違ったのは、この間の仕事納めの日まで
演技の世界を目指して初めて、仕事が続く毎日を経験出来ました。
本当に本当に本当に、感謝してます。

こういう毎日を経験するまでには、いろんなことがあって
コンプレックスが増えたり、逆に少しなくなったり、
迷ったり悩んだり、誰かをうらやましいなと思うこともあったけど
最近すごく感じるのは、
たとえば、「仕事をどんどんいただけてうらやましいな。」
と私が思ってた人でも、そういう人にはそういう人の悩みがあって、
「何でもできてすごいな」とか「なんでこんなに素敵なんだろう」
と思っている人でも、そういう人にはそういう人の悩みがあって、
人それぞれの悩みは、深いんだなということです。
でも、昔は悩んだけど今は悩みはなくなったんだよ(^-^)という人や
悩みというのは「問題」だから、冷静に「問題」だけを見れば
悩みはなくなるんだよ、という人もいて、
そういう人の考え方や生き方もすごく好きで、
人にはいろんな役割があって、
見えないバランスで生き合ってるんだなあと思うことが、
今年はとても多かったです。

それは、前も書いたけど、私は「命」に関する役がとても多くて
特に「赤々煉恋」「アルカナ」「真夜中のパン屋さん」を撮影していた
今年の春の頃は、演技を通して命のことを考える濃さが
ものすごく濃い時期だったからかもしれないです。
そして夏には、ずっと家族だった犬と猫が旅立ってしまって、
いろいろな言葉を、コメントで寄せていただきました。
その言葉は、今、私のネタ帳に書かれてるんですけど、
そのあと参加した「るろうに剣心」も「今夜は心だけ抱いて」も
どう生きるかということを問いながら演じる役だったので
皆さんからいただいた言葉や、
春から夏にかけて演技やプライベートで感じたことが
栄養になって支えてくれたと思います。

そういう2013年が、今日、終わろうとしてます。
本当に感謝の気持ちでいっぱいです。
足りないから、もう一回書こう!
本当に、本当に、感謝の気持ちでいっぱいです。
今月、いくつかの雑誌やインターネットのニュースで
ランキングに私の名前を入れて下さってる記事があって、
驚いたし、本当に嬉しいと思いました。
私自身がテレビや雑誌などでよく見るかたたちと
同じ誌面に名前があること自体が不思議です。
だから私は本屋で、そういう雑誌を見つけると、
そこに積まれたり並んでる雑誌全部を、
「本当にありがとう!」と言いながらなでてしまうという、
ちょっと怪しい行動をしてるんですけど…(笑)
あまりにも当たり前の言葉だけど
撮影した映像などを受けとめてくださってる方々のおかげだから、
明日やってくる2014年も、どうか皆さんと一緒に、
歩いたり、時には走ったり、踏んばったりしていけたら
嬉しいなと願ってますm(_ _)m

私にたくさんの「命」のことを考えさせてくれた2013年は、
最後の最後まで、凄い時間を見せてくれました。
2013年大感謝写真祭を始める前に、
昨日のPay money To my Painさんのライブについて
言葉は追いつかないけど、もう一回書きたいと思います。

昨日も書いたように、
Pay money To my PainさんのベーシストであるT$UYO$HIさんが、
映画「赤々煉恋」の映画音楽を担当して下さったことをきっかけに
私はPay money To my Painという音楽を知りました。
ボーカルのKさんが急な症状でこの世を離れてしまわれて、
最後に録音された曲『Rain』が、「赤々煉恋」の主題歌です。
そのあとCDを聴くようになったんですけど、あるとき姉が
「年末にすごく大切なライブがあるの知ってる?」と教えてくれました。
姉のお友達がすごくファンで、「赤々煉恋」のことも知ってくれて、
それで姉にライブのことを教えてくれたんです。
でも私が知った時、もうチケットはSOLDOUTだったので
私は初めて関係者の方に、どんな端っこでもいいから
どんな遠くてもいいから、観れなかったらエントランスでいいから、
ライブの音を聴かせていただけないかとお願いしました。
その気持ちを受けとめて頂けて、私は昨日会場で観ることが出来ましたが
長く応援していらっしゃるファンのかたの中には、
どんなに工夫してもチケットが取れなかったかたもいらっしゃると思います。
そういう方々にはとても申し訳ないと感じます。
そのぶん、今日、私の気持ちをお伝えするので、
Pay money To my Painのことをずっと応援してきたかたにも
初めて知ったかたにも、
昨日のことが少しでも伝わったらと願って、書こうと思います。

ライブ会場に着いたとたん、たくさんの人が会場の周りを列で囲んでいて
関係者の入り口も満員で、
まるで会場がたくさんの人を吸い寄せる大きな磁石のようだったし、
並んでる人達は、すでにPay money To my Painという音楽の中にいて
会場をまるごと包んでいるようでもありました。
ライブは、Kさんの命が現実にあった時のムービーと一緒に
映像と合わせるような感じで行われました。
映像には、親しくしていた方々のメッセージもあったし
K,さんの音声だけのメッセージ(会話)もありました。
これが本当にすっごく…本当に凄くよかったんです。
どんな人も、どこかで心を、自分で分かっててもわかってなくても傷ついたり
空っぽになったりする時があると思うけど、
それを音楽に還元していったKさんの気持ちが、痛いくらい伝わりました。
「赤々煉恋」の主題歌「Rain」の時は、真ん中にマイクだけがあって、
そこにライトがさしていたんですけど、
Kさんが本当にそこにいて、歌ってるように感じました。
昨日も書いたけど、とても「鼓動」が伝わる音楽で、
Kさんは今、すぐに会える世界にはいなくなってしまったけど
形になくても、会えなくても、
Pay money To my Painの音楽を噛みしめてる人達の心の中では
Kさんの鼓動が、ずっと一緒に生きていくんだと思います。
もちろん私も、その「鼓動」を、今回のライブで感じたし、受け取りました。

会場では人が波のようにステージをかこんでいて、
ライブの間中、よくファンの人達が「輪」になっていました。
ところどころで、それぞれ形も大きさも違う輪で、
細長い輪だったり、すごく小さい輪だったり…
でもそれが全体で大きな輪に見えるときもあれば(私は2階席にいたので)
小さい輪同志が繋がって、突然大きな輪になる時もありました。
まるで万華鏡のように、生き物のように素敵な光景で、
もしかしたらKさんたちが今まで必死で伝えてこられたこと、
何かと引き換えにしてでも、歌や詩で共有しようとしてきたことは
これなんじゃないか、と思いました。
よく映像で、音楽に合わせて映像がスクリーンとかで動くのがあるけど、
まさにPay money To my Painの音楽が、生き物として生きてました。

ドラマ「真夜中のパン屋さん」の最終話で、弘基が暮林さんに、
ブランジェリークレバヤシの1周年記念のスピーチをしなよ、
美和子さんもきっと聞きたがってるよ、というんですけど
暮林さんは、美和子さんの部屋で写真を見ながら、
「美和子が本当に聞きたかった声は、もう聞こえてるよ。」
と、なんともいえない表情で微笑みながら言う場面があるんです。
美和子さんが聞きたかった声というのは、
1周年記念パーティーの楽しそうな声のことを指してるんですけど、
ライブ会場の輪を見ていたら、その場面のことを思い出しました。

Kさんは、きっと昨日、あの生き物のような会場を、
見て、聴いていたんじゃないかと思います。

ムービーの中で、たくさんの親しい人達が、
PTPはすごく人間らしい音楽(バンド)だと言っていたんですけど
本当にそうでした。
そしてT$UYO$HIさんが「音楽と言うのは、人間と同じ。
一人一人個性があるように、同じ曲を弾いたとしても
伝わり方が全然違う」とおっしゃってたんですけど
演技も本当にそうなので、自分の仕事にとっても、
すごく大きい刺激をいただくことが出来ました。

私はもともと、クラシック音楽とロックって、
何かと引き換えにしている感じがずごく似てるなと思ってるんです。
だからPTPの音楽も、きっと100年後の人達、
もっと未来の人達の心に残って、
響き続けていくんだと思います。

長くなりましたが…昨日は小中監督や、お世話になったスタッフのかた、
そしてT$UYO$HIさんの御家族にご挨拶することも出来て、
T$UYO$HIさんへの感謝のメッセージを預けることも出来ました。
この時間をいただけて、心から感謝してます。
人間は、生きているからこそしか味わえない、
良い意味での「痛み」があると思うけど
その「痛み」を力強く噛み砕いてパワーにして、手のひらに優しく乗せて、
でも大丈夫、行こう!!!と言われたようなライブでした。
私はこの気持ちを、演技で、芝居で、社会に還していきたいと思います。
そしてもし、つらいなと思うことがあっても、
今日載せた観覧車の写真みたいに、
見方を変えたら違う見え方があるかもしれない。
そういうことも感じた一日でした。

それでは夜は、「2013年大感謝写真祭」です!
言うほど祭じゃなかったらどうしよう…(^0^;)
でも良かったら、のんびり読みに来てください!(^-^)


たお