高麗神社から 秩父御嶽神社へ の記事から続きます。
今回の「~如是我聞~」は、前回綴った老子道徳経 第三十三章を補足したいと思います。
御神木を通して高天原に氣を結んだ後、木曽御嶽山をあらためて遥拝しました。
この日この場所に身を置いたことの意義が、ひとつ果たされた様な氣がします。
ひと息ついて、本殿敷地内を散策し、晩秋の風情を味わうことにしました。
どうやら、鐘の様です。
『幸せの鐘』となれば、、
「打たないという選択肢はないやろ~」
ということで。。
思いのままに、妻が一つ打ち、私は二つ打ちました。
帰宅後に知ったのですが、、
以前の案内板には、以下の様に書かれていたそうです。
一ツ打つとき神に通じ
二ツ打つとき幸を呼び
三ツ打つとき平和を招く
知らなかった。。。
まぁ、“二人で協力して平和を招いた” ということで、納得することにしました。。
今後、参拝を予定されている方は、鐘を何回打つかについて、ご参考までに。。
本殿敷地内からの風景です。
雨に煙って、スカイツリーは見えません。
晴れた日の参拝なら、遠くの山々の景色も、楽しめそうです。
本殿敷地内の散策を楽しみ、山を下ることにしました。
先程通った鳥居を左に見ながら、迂回路へと歩を進めます。
山内にお祀りされている福寿大黒天です。
甲子の日でもありましたし、ゆっくりと拝礼いたしました。
福寿山をお護りいただいていることへの感謝を意宣り(いのり)ます。
福寿大黒天への祈りの後、山の中腹の祈祷殿を目指します。
道の途中、お祀りされていた御嶽大神へ拝礼しました。
紙垂と御幣の白さが清々しいです。
祈祷殿の明かりが見えてきました。
階段右側に、三峯山観音院(現・三峯神社)にて修験者となり、木曽御嶽山開闢の聖者として崇敬される、普寛霊神がお祀りされています。
階段左側には、普寛霊神の弟子の一心霊神が祀られています。
普寛霊神と一心霊神へ拝礼し、祈祷殿にて、本日の参拝への感謝を意宣りました。
祈祷殿の扁額です。
祈祷殿の次は、清瀧不動堂へ参拝します。
大聖不動明王の御真言をお唱えし、この地の清らかなることを祈りました。
神仏セッションの中止を知っても、帰らずに参拝を続けて良かったと、あらためて思いました。
お導きいただいた神佛に感謝です。
ありがとうございます。
その後、せっかくなので、神仏セッションがおこなわれるはずだった会場での催しを観ることにしました。
文字山 愛さんのライブでは、小雨のステージで歌う文字山さん自身が、ライブを楽しんでいる様子が伺えて、やりたい事を現実化させている姿に、背中を押された氣がしました。
文字山さんの更なるご活躍をお祈り申し上げます。
文字山さんのライブ終了後、会場を後にして駐車場へと向かう道すがら、信州木曽の物産を売っている露店を覘きました。
味噌が焼ける香りに釣られて、五平餅を1本買いました。
お米の粒々が感じられる、美味しい五平餅でした。
ちなみに五平餅は御幣餅とも書くのですね。
御幣餅と呼んだ方が、ありがたみが増す様な氣がします。。
御幣といえば吾が家では、秩父曼荼羅小屋の御幣講座で作成した、お手製の御幣をお祀りしています。
先達のブログで、講座の様子が記事になっているので、ご紹介致します。
先ずは、次回講座の日程が案内されている、最新のブログです。
(2019/12/8 の記事)
講座の様子が窺える過去のブログもご紹介します。
(御幣の写真も載っています)
(2019/1/5 の記事)
(2018/1/7 の記事)
(2017/11/6 の記事)
(2017/11/5 の記事)
(2017/1/21 の記事)
冒頭でご案内した、前回の 「~如是我聞~」 老子道徳経 三十三章 への補足です。
老子は、紀元前300年頃には、既に伝説的な賢者として知られていました。
時代は下り、三国時代の魏に、王弼(オウヒツ)(226年 - 249年)という学者がいました。
この王弼が老子道徳経の注釈書を著しているのですが、三十三章の注釈をご紹介します。
前回のブログをお読みでない方は、高麗神社から 秩父御嶽神社へ を先にお読みください。
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~如是我聞~
王弼 著
老子注 より
三十三章の最後の一文、「死而不亡者寿」に対する王弼の注釈。
死すと雖(イエド)も
生を為すの道は亡びざるを以て、
乃ち其の寿を全うすることを得。
身没して道猶お存す。況(イワン)や身存して道卒らざるをや。
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身が没しても猶、道と共にある存在がある。
身が在する時に、道に則って生きるのは猶更である。
王弼のこの言葉に、私はお大師様の即身成佛の境地と相通ずるものを感じてしまいます。
この肉身のままで、道に則って生きる。
古の智慧を今後も学んでいこうと思います。
老子道徳経は、「~如是我聞~」シリーズに度々登場するかもしれません。
今後とも、よろしくお願い申し上げます。