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卒業式の思い出。
それは高校生の時になります。
卒業式の直前。
私に近づいてきた人がいました。
数学の先生です。
数学の先生は嫌いでした。
3年生の1年間、何度となくバトルをしてきた先生です。
見ているのがつらくなるほど、クラスメートをいじめるのです。
ベテランの教師ではあったのでしょうが、人間性には疑問がありました。
そこで、私は数学の先生に対抗していたのです。
それも今日で終わり。
平穏で終わろうとしていた矢先。
その先生が、近づいてきたのです。
そして一言。
「ざまぁ見ろ!」
そういって、素早く立ち去ったのです。
私が、希望する進路に進むことができなかったことを知って、最後の一撃を打ち込みにきたのです。
こういったところが、教師としての人間性を疑うところでもあります。
しかし、今から振り返ってみると、数学の先生には感謝しています。
私は、文系のコースを選択していました。
受験科目には数学はありませんでした。
ですので、3年生になったら、数学よりも英語や国語、社会に力を入れようとしていたのです。
そのようなときに、数学の先生と対抗することになりました。
先生にダメージを与えるためにはそれなりの成績でなければなりません。
数学の勉強に力をいれました。
その後、私は理系の学校に入学。
文系から理系へのチェンジはきついといわれますが、ストレスはなかったです。
これは数学の先生のお陰です。
それにしても、最後まで、生徒を相手に嫌みを言い続ける先生。
もうすでに退官されているはずですが、あの後も生徒をいじめ続けたのでしょうか?