看護師として病院に勤めました。
そこはがん専門の病院です。
私は脳外科と整形外科と皮膚科の混合病棟に配属されました。
メインとなる病気は脳腫瘍、骨肉腫、皮膚がんでした。
しかし、そこでも試練は続きました。
病棟で初めての異色ナース。
患者さんからも初めは受け入れられませんでした。
ですので、身体的な看護をさせていただくことができませんでした。
そのため、看護師でありながら、看護師さんを探して走り回る日々でした。
「同期の子達はみんなケアできているのになぜあたなはできないの!」
婦長をはじめ、スタッフから毎日いわれ続けました。
「ケアを行うのはある意味簡単です。でも、相手の気持ちを無視して行うと1回だけになってしまう可能性が高いです。その後もケアをするためにはそれではいけないのです」
婦長とは頻回に話し合いをしました。
信頼関係を築くのには時間が必要です。
毎日、毎日、少しずつコミュニケーションをとり続けました。
そうして、徐々に受け入れられ、1ヶ月後には患者さんから指名されるようになりました。
異色であったため、同期のナースより努力が必要でした。
しかし、その結果、患者さんからナースとして認めてもらえたのだと思います。
このときのコミュニケーションが今のカウンセリングにも生きています。
テキストにも反映されています。
経験を積んで、育って行くものだと思います。
TAO心理カウンセリング学院通信講座HP:新着情報より