ストレスがかかって、再び胃カメラを呑むことになった私。
検査中、医師は楽しそうでした。
「また、覗いてみる?」
私は苦しかったので、見る気にはなりませんでした。
しかし、先生は、私の意向などお構いなしに、私に見せる準備をしています。
私の目からは意図せず涙が出ています。
カメラを呑んでいる苦しさの反射です。
悲しいとか、痛いとかではないのです。
『早く、終わってくれないかな・・・』
私の気持ちはそれだけでした。
しかし・・・。
「じゃぁ、覗いてご覧」
先生はまたまた、私に胃の中を見せてくれました。
「見えるでしょ。こんなに真っ赤で荒れているよ」
私は返事ができません。
「返事ぐらいしてよ」
「ウ~、ウ~」
これしかいえない私なのでした。