準夜勤務の時。
患者さんの容態が急変しました。
ちょっと前まで、笑顔で話されていた方が大吐血。
シーツは血だらけ。
患者さんの意識は薄れ、けいれんを起こし始めました。
出血によるショック。
それを見ていた奥様は気を失って、病室で倒れます。
私はすぐに、ナースコールを押し、ナースを呼びます。
すぐにナースは来てくれましたが、医師がいません。
私はバトンタッチをして、ナースステーションに駆け込みます。
そして、当直医師と当直の婦長に応援を要請。
危篤の患者さんを2人抱え、病棟全体を2人で看ることはできません。
私は電話を終えると、すぐに、病室へ戻り、心臓マッサージを始めました。
そこに、医師と婦長が到着。
医師の指示の元、相棒のナースは点滴に集中。
婦長さんは倒れた家族の方のケア。
目まぐるしく、動き回ります。
そうこうしているうちに、隣の病室の患者さんの状態も悪化。
夜だというのに、病棟内は騒がしくなっていました。