解毒剤を入れないと・・・ | TAO心理カウンセラーの道 :心と身体の悩みを解決するために!

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がん専門病院での化学療法(抗がん剤治療)。

抗がん剤の使う量が半端じゃありません。

通常使用量の数十倍も使うのです。

抗がん剤の副作用もそれだけ強く出るのです。

いえ、いえ、強く出るというものではありません。


「いいか、薬を入れたら、15分以内に解毒剤を入れないと患者さんの命が危ないから、こっちの解毒剤を絶対に忘れないように」


抗がん剤治療の担当になったとき、主治医から指示を受けました。


『解毒剤を入れないといけないような薬を点滴してもいいのだろうか』


私の心の中ではこのことが大きくなっていました。

しかし、私はナース。

医師の指示には従わないといけない部分があります。

誤った指示であれば、医師に対抗することも必要ですが、これは誤っていないと考えられた方法でした。

ですので、私は抗がん剤の投与の介助をしました。

そして、解毒剤を誤らないように、慎重に行いました。


『これが治療なのだろうか?』


心の葛藤が膨らんでいくのでした。