江戸の美術を鑑賞してきました!! | 狸山齋狸宇婆の徒然草

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徒然なるままに、日暮らし硯に向かいて… 硯ではなくキーボードですが、心に浮かぶよしなしごとをそこはかとなく書き綴って見たいと思います。

今年は栃木県が誕生して150年になるそうです。

その行事の一環として、

 

県立美術館でこのような展示が開かれています。

どちらも興味がありましたので、出掛けてみました。

 

谷文晁も葛飾北斎も江戸時代中期から後期にかけて活躍した絵師です。

その人気ぶりはスーパースターと呼べるほどだったようです。

谷文晁は南画、北斎は浮世絵等と分野はことなりますが、それぞれに新しい境地を開いたようです。

谷文晁に関しては、余り詳しくありませんが、ある鑑定番組で良く出品されていました。

その際に、贋作がとても多い画家と聞いた覚えがあります。

お軸に表装された山水画も見慣れた物とは違い、細かい描写も数多く見られます。

 

葛飾北斎は以前から良く作品を見に出掛けていました。

天井に描かれた鳳凰を見たくて小布施まで出掛けたこともありましたよ。

勿論、北斎と言えば富嶽三十六景ですね。

東海道だけではなく、他の地域からの富士山も沢山描かれています。

浪裏や赤富士(凱風快晴)は目にされた方も多いと思います。

今回は赤富士が展示されていました。前半には浪裏が展示されていたそうです。

ところが、22日からの3日間は浪裏と赤富士が一緒に展示されるそうです。

 

今回の展示では、文晁の初公開作品「東海道・中山道・木曽街道真景図」など約40点。

同じく初公開を含む北斎の肉筆画など約40点。

富嶽三十六景図46図が前期後期に分けて半分ずつ展示されています。

 

入り口を入るとまず文晁の作品が並びます。中には松平定信公の画賛のあるものまでありましたよ。

次には北斎の作品です。まるで図鑑のような作品からはじまり、北斎漫画、そして肉筆の美人画、

浮世絵と続いていきます。

どれも側を離れるのが惜しいと思えるほどの作品でした。

平日と言うこともあり、人も少なくゆっくりと見る事ができましたよ。

年末に最高の美術鑑賞でした。

 

こちらが入場券です。

 

こちらが県立美術館の全景です。1974年に作られたとか。歴史ある場所のようです。

 

美術館入り口の側にあった3面のフクロウです。何を表しているのでしょうね??

 

このような物を買ってきました。

左は北斎漫画3、奇想天外と題されています。

私の好きな妖怪やお化けが沢山いますよ。

小布施の北斎美術館でも見たような気がします。

右は富嶽三十六景の折り鶴です。

折ると羽に絵が現れるようです。作りましたらまた投稿しますね。

 

雪でも降りそうなとても寒い日。暖かな美術館で江戸の絵画を堪能しました。