訪問ありがとうございます
台風21号が絶賛通過中でーす
風の音がすごくて、子供たちがビビりまくってます。
さて、家の強さの目安に、耐震等級とは別に耐風等級というものがあるのご存じですか?
耐風等級1・・・極めて稀に(500 年に一度程度)発生する暴風による力(建築基準法施行令第87 条に定めるものの1.6 倍)に対して倒壊、崩壊等せず、稀に(50年に一度程度)発生する暴風による力(同条に定めるもの)に対して損傷を生じない程度
耐風等級2・・・耐風等級1の1.2倍の強さ
この2ランクのみ!
んで、建築基準法施行令第87 条では風圧力を計算するのに、基準風速を用いることにしてます。
基準風速とは、過去の台風の記録に基づいて計算した、50年に一度の大型台風の予想最大風速です。
最大風速とは10分間の平均風速です。
ちなみに最大瞬間風速は、3秒間の風速の平均値です。全然違います。
そして、基準風速を図示したものがこれです
基準風速30mのとこが圧倒的に多いです。
私が住む大阪あたりは水色と緑色が入り乱れていてわかりずらい。
では、図を活字化したものを(ちなみにこれは2015年版)
これを見ると、大阪府の場合、高槻市や枚方市、東大阪市などは基準風速が32mなのですが、
大阪市については(2)から(9)で言及がないので、(1)つまり基準風速は30mなんだなー、とわかります。
大阪市の基準風速は30m
ちなみに、今回の台風21号は、気象庁の最新情報
https://www.jma.go.jp/jp/typh/D20180904064802030.html
によると、中心付近の最大風速は40mだそうで
基準風速足りてないよ!
50年に一度の大型台風の想定甘くね?
ちなみに、基準風速は気象庁が粛々と計算して出されたものではなく、国交省が計算して、国土交通大臣が定めているものです。
イヤーねーヽ(*・ω・)人(・ω・*)ノネー。なぜ気象庁算出ではないのだ?
念のために書いておくと、最大風速が基準風速を上回ったからといって、即座に家に損傷があるわけではないです。
いろんな係数をかけて風圧力を計算します。基準風速はその係数の1つなので、その他の係数のおかげで
実際は基準風速の1.5倍から1.8倍の瞬間風速には耐えられるようになっているそうです。
でもまー、基準風速の想定をもうちょっと厳しめにしていただけるといいなー、と私は思います。
台風怖いよー((>д<))
という方は耐風等級2の取得も目指して家づくりすればよろしいかと。
最後まで読んでいただいて、ありがとうございました