27日目
ちゃかちゃんりんちゃんりん
皆様、金玉亭タヌ助でございます。
えー、本日もつまらない話をおもしろおかしく話す
時間がまいりました。
お時間が許しましたなら、最後までお付きあい下さいませ。
「おい、ポン吉。キンエン落語てのは知ってるか。」
「え?その寄席では煙草の入ってる噺は出来ない
とかいうんですか。
そういえば、以前に芝居や映画で煙草をかっこよく吸うシーンは
禁止するなんてやってましたよね。
まあ、時代ですかね、その禁煙落語てのも。」
「相変わらずおまえさんはとんちんかんだな。
禁演落語てのの演は演芸の演だ。今でいう放送禁止みたいなもんだ。」
「へええ、いつの頃の話ですか。ていうか、今でも放送禁止落語はあるか。」
「そうだな、だが放送禁止でも寄席で演じるのを禁じられているのは
多分ないはずだな。」
「え。でも差別的な言葉が入ってるのは禁止って聞いてますよ。」
「いや、それはあくまでも放送でのことだな。演芸場でやる分には
禁止はされていないはずだな。表現の自由てやつだな。
しかし、笑いを求めに来てる人を不快にさせちゃぁなんにもならねぇ。
これがむずかしいとこでね。例えば馬鹿な子の典型として
与太郎がいるわけだが、これは決して知的障害者を
馬鹿にしてるのでもないし、愛すべき人間として演じるから成立する。」
「そうですねぇ。枝雀師匠あたりはアホの子やらせたらうまかった。」
「決して障害自体で笑いをとるのではなく、愛すべき人間として上から見る。
藤山寛美や芦屋雁の助がアホの子をやっても誰も差別だなんて騒がなかった。
そこが笑いに繋がるのだが、最近はそこらへんがちょいと難しい。」
「そうですね。差別と言えば、落語じゃないんですが、
昔、絵本のちび黒サンボが発売禁止になりましたよね。
あの話のどこが差別なんだかよく解らないんですが
黒人を馬鹿にしてることになるんですかね。」
「結局、キャバクラでも天然のおねえちゃんを個人的に
からかっていたつもりが、ある時点から水商売に対する
偏見なんて言われ方をすると立場がなくなっちゃう。」
「ま、師匠のからかい方が尋常じゃないからでしょう。」
「がきと一緒でかわいい子だからこそからかうんだがね。」
「最近はがきってのもまずいらしいですよ。
お子様、おぼっちゃま、おじょうちゃま。です」
「ま、それはともかく。てゆうかなんでお前と話してると
すぐ脱線するんだ。だから、禁演落語。」
「だから、いつの話なんですか。」
「いや、戦時中のことなんだが、不謹慎だってことで
禁止されちまった。」
「なんでも真面目が正しいっていう時代ですね。
特に身体障害者に関して言えば負傷兵とかいっぱいいましたしね。」
「だからね、映画の座頭市てのがあっただろ。
あれで勝新太郎や北野武が笑いをとっても差別にはならないんだよね。
障害者がヒーローだからね。でも、そのヒーローが完璧じゃないから
盲人特有の失敗をしても笑えるんだよね。」
「そう。目が見えないのはハンディキャップだけど弱者ではない。
例えば、盲目の音楽家なんてたくさんいるけど、決して弱者ではない。」
「でも禁演落語てのは差別的なもんだけじゃないんでしょ。」
「おう。あとはエロとブラック。
まあ、差別てのは感じ方が百人百様的なとこがあって難しいんだが
エロは女子供以外はオッケーなんだけどな。」
「普段、師匠が飲み屋でやってる会話そのものですね。」
「おう、この前話してた膨張ぐすりの話なんかもさしずめ禁演だな。」
「なんですか。それ。」
「いや、私の知り合いのポン太てやつがだね。」
「また、私のネタですか。」
「まぁ。そう言わずにきいとくれ。
ポン太てのはなかなかのイロ男だし性格も男前。
しかも話も達者でめちゃくちゃおもしろい。
こんなやつがもてない訳はないんだが、付き合うと
すぐに女の方から逃げていく。
一つだけ欠点があったんだな、これが。」
「小さいってんでしょ。」
「あれ、なんでわかるんだい。」
「なに、言ってるんですか、人の股間見ながら
しゃべってるくせに。」
「で、そのポン太が膨張ぐすりを手に入れた。」
「どうやって。」
「越中富山の置き薬。最近なにかお困りでは、て、にやにやしながら
薬屋が聞いてくるモンで、ポン吉、思わず、最近つきあい始めた
おねえちゃんがやけに大きくてサイズが合わない、とこぼしたところ。」
「師匠。ポン吉はあたし。ポン太でしょ。」
「そうそう、ポン太がそういうと、
薬屋が懐からなにやら怪しげな薬を取り出し、
『ちょいと取り出しましたるこの薬、
どこにもある、ここにもあるてな代物じゃありません。
遠くは天竺、チベットの雪男の玉を煎じて作った
といういわくつきのもの。
その効能たるや、一粒飲めば2倍に、2粒飲めば4倍に、
またたくまにグググーンとそそり立つ。』
『試したのかい』
『いえ、私は別に不自由しておりませんので』
『で、いくらだい。高いんだろ。』
『お代はいりません。』
『え?ただかい。ただほど高いものはねえっていうからなぁ』
『但し、使用後の報告を御願い致します。』
『ありゃ、人体実験しようてのか』
てな具合にしてただでまんまと、手に入れたのか、押しつけられたのか。」
「そりゃ微妙ですね。で、ポン太は使ったんですか。」
「いや使ってみたんだが、使うタイミングを間違えた。
いたす前に使えばいいものを、いたしてる最中に使っちまったから
さあ、大変、にっちもさっちも動かなくなった。」
「で、どうしたんですかい。」
「そこで、ポン太、通りを歩いてる小僧に小遣いやって
『どこぞの不細工な女がこの通りを歩く様にしむけておくれ』
で
小僧がポン太のカミさんに『この先のお茶屋で旦那が浮気してます』
てなこと言うから一気に傍らの通りを走り抜けていった。
その鬼の形相を見たとたんに
スポッと抜けたはいいけれど
以前の半分の大きさになっちまった、
でポン太が薬屋に文句を言ったら
じゃ、あたしは使うのは止めておこう。ていったって話。」
「で、師匠。その手にもってるのは膨張ぐすりじゃないですか。
あたしで試そうてんですかい。」
「いやぁ、ポン吉。手遅れだ。もう試しちゃったんだ。(泣)」
とゆうところで
お時間もよろしいようですので
続きは、又の機会にという事で。
「普通ってこわい」
最近の女子は結婚相手は普通でいい
とのたまうらしい
普通の収入があって
普通の身長があって
普通の性格で充分
だがよくよく聞いてみると
普通の収入てのが年収600万程度
普通の身長は170から180センチ
普通の性格は暴力はふるわない
ケチでなく浪費家でなく
比較的温和で酒癖は悪くないが
暗くはなく普通に明るく
スポーツも普通に出来て
社交性も普通にあって普通に子煩悩で
普通にギャンブルにはまらず
普通に浮気はせずに家庭を大事にする人
出来れば出世も普通にして
夢も普通に持って、普通に前向きなヒト
こんな普通な奴は普通あまり見かけない
26日目
ちゃかちゃんりんちゃんりん
皆様、金玉亭タヌ助でございます。
えー、本日もつまらない話をおもしろおかしく話す
時間がまいりました。
お時間が許しましたなら、最後までお付きあい下さいませ。
さて、近頃、西武がアマチュア選手に金銭を渡したなんてのが
ニュースでさわがれておりますが、
落語家にドラフト制導入なんてのはとんと聞かない。
ま、落語家も芸人なんだから、プロダクション制もいいかも。
上方落語の米朝一門は松竹芸能に所属しているらしいし。
現在も旧来の徒弟制度が残っているのは
相撲、落語、将棋なんかがあげられますかね。
演歌歌手なんかも昔はそうでしたが、
今はミュージシャンとかアーティストになっちまって
師匠がいない世界になっちゃいました。
あとは、純粋な職人さんの世界ですが、
これは今ではまだ半人前のうちから、ある程度の収入がいただける。
しかし、芸人も売れさえすれば、芸が無くても
収入が入る時代になってきちまった様な気もしますが。
しかし、なんですな、ドラフト制度なんてもんが一般の会社に
導入されてたらおもしろいですな。
「ただいまより今年の新入社員のドラフト会議を始めます。」
てな具合に始まりまして、社内報に新入社員評価一覧
なんてのが掲載されておりまして、各部署や地方の支店長が
ドラフト会場に集まるわけですね。
大手の銀行とかやっていても不思議じゃない様な気がしますね。
評価てのは対人能力・学力・体力・専門性みたいにそれぞれが
100点満点でついてまして、後は学歴や
入社試験評価なんてのがついてたりするわけです。
各部署にスカウトマンみたいに調査を専門にする人間がいて
今年はこの人間を1位指名しよう、とかいってるんですな。
で、ウェーバー方式で予算達成率の悪かった支店から順番に
指名していく。
で、東大卒のいかにも優秀な新入社員は網走支店あたりに指名されて
泣く、てな事態になるわけですね。
これが会社内でやってる分にはまだいいですが
業界全体でやられるとたまりませんな。
職業選択の自由なんざはどこへやら。
しかし、
今の大学進学も偏差値で学部や学科を決めちゃうみたいだし
たいして違いはないかもしれませんがねぇ。
都立高校の学校群制度てのがこのドラフト制度みたいな
もんだったな。
それはさておき
落語家にドラフト制度があったらポン吉なんぞは
さしずめドラフト外。テスト生入団てなとこかな。
「師匠。いきなり、なにを陰でこそこそと。」
「いや、ポン吉は落語家のイチローだな、と。」
「それじゃ、今は3割バッター。安打製造機。」
「うーーーーん。内野安打製造機。ホームランが出ないよなぁ。」
「だいたい、落語家にドラフトなんて無理でしょ。
くだらないこと考えてる暇があったら、
新作の1本でも作ってくださいよぉ。」
「お。それじゃ、おもしろいはなしをひとつ。
『ひとりの美しく清らかな娘が天国の入り口へやってきた。
「お前は処女か?」聖ペトロが訊ねた。
「ええ…と思います」
「と思うとはどういうことだ?係りの天使の検査を受けなさい。
本当に処女なら天国へ行ける。しかし処女である証拠が必要だ」
天使が娘を調べて聖ペトロに報告した。
「処女といえば処女です。でもちょっと奇妙な点が…、
針で突いたような小さい穴が七つ開いています」
「何だと?針で突いたような穴?
それだけで地獄に送り込むわけにはいかない。
これ娘、入りなさい。ところで名は何と言う?」
清らかな娘が答えた。
「白雪姫と申します」』
てのはどうだい。」
「え?処女じゃないと天国には行けないんですかい。
それじゃ、天国はこどもだらけになっちゃう。」
とゆうところで
お時間もよろしいようですので
続きは、又の機会にという事で。