ICF-6800A 故障は少ないモデルのはずなのに(その1) | じんけいの修理日記

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先月修理にやってきたソニーのBCL受信機ICF-6800Aです。

中波とFMは受信できるが短波が受信できないというご指摘のラジオです。

 

下の写真は受け取り後通電確認をしているところです。

 

 

 

いろいろ問題がありそうな個体です。

中波は受信でき、カウンターもメーターも正常動作しています。

ところが、SWにするとカウンター表示は消え、全く無音になってしまいます。FMにすると受信はしますが局の有無にかかわらずメーターはほぼ振り切った状態のままです。こんな壊れ方(壊し方)をした6800Aは初めてです。

ダイアルとメーター照明は白色LEDに交換されているようです。えらく明るいです。

 

 

 

下の写真はFMを選んだ時のメーター指針の様子です。チューニングをどこに選んでもほぼMAXあたりまで指針が振れます。中波では正しく振れるのでメーターは問題ないようです。

 

メモライトはというと、

 

ふたを閉めても消灯せず、また、蓋は完全に開ききりません。蓋の取り付け方を間違っているようです。

 

 

 

 

上部の蓋を開けたところです。シリアル番号は13681。電池室は比較的きれいです。

寸法違いのプラグが付いたACコードが同梱されています。

 

 

 

内部の点検スタートです。

 

 

 

 

裏蓋をはずしました。右側面上部が補修されています。落下させたのでしょうか。その割にはリアカバーには傷も破損もありません。

 

 

 

 

 

フロントパネルを外したところです。ネジの長さを考慮せずに適当に締めたようでネジ馬鹿になっている箇所がありました。

 

 

 

メーターとFMダイアル照明にどのようなLEDを使っているのか見てみました。

 

 

メーター用とダイアル照明用に1個ずつLEDが付いていました。

 

 

取り外したLED基板です。電流制限用に560Ωの抵抗も付いていました。

 

 

 

 

 

 

下の写真はフロントパネル側に付いているメモライトの基板を見ているところです。

 

 

基板自体に問題はありませんでした。取り付け方が間違っていただけでした。構造を理解せずに分解するとこうなるわけです。

 

 

 

これからが本番。シャーシを取り出し、短波が受信できない原因を探ります。

今日はここまで。明日時間が取れれば再開します。