ICF-SW33 | じんけいの修理日記

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趣味とボケ防止を兼ねて古いラジオの修理を楽しんでおります。https://jinkei.sakura.ne.jp/

中波とFMは何とか受信できているが、ハム音が大きい。短波はハム音のため、うまく受信できないというラジオです。

 

 

話を聞くと、ケミコンから液漏れがしていたのでコンデンサをチップセラミックに交換、パターン(スルーホール)が断線していたのでリード線で接続したそうです。

 

 

リアカバーを外して内部を見てみたところです。確かに線材が追加されています。また、チップセラミックコンデンサも裏付けされているようです。

 

 

 

 

 

基板を取り外して部品面を見たところです。ケミコンは削除され、代わりにチップセラコンが付いているのがわかります。

 

 

最近は容量の大きなチップセラコンも入手できるようになったので、私も修理には多用しています。高容量のチップセラコンは電圧を印加すると容量が減少するので注意が必要です。

 

 

 

 

今回の不具合の原因は2VのレギュレーターICの不良でした。出力電圧が安定せず、波打っていました。

 

 

 

実際に必要な電圧は2.5Vらしく、このICのグランド端子とアース間にダイオードを入れて0.5Vかさ上げしていました。

回路図で示すと下記になります。

 

 

 

 

 

手直し後、各バンドとも受信できるようになり、ハム音も気にならなくなりました。今回の不具合はオシロが無いと発見しづらかったと思います。

 

 

 

LIGHTボタンを押してバックライトを点灯させた状態です。電球色(アンバーに近い?)のLEDが付いているようですが、これがオリジナルなのかどうかは不明です。

 

 

 

 

 

 

本件とは全く別の話になりますが、2024年4月15日(月)よりアメーバブログの一部機能の仕様変更があり、無料プランの利用者は画像ストレージが500MBまでに制限されました。私はすでに1GB近くに達しているためこの画像がアップロードできるのかどうか不明です。