ソニーの短波ラジオICF-7600 | じんけいの修理日記

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趣味とボケ防止を兼ねて古いラジオの修理を楽しんでおります。https://jinkei.sakura.ne.jp/

今回で三度目の修理です。同じ機種でも製造した時期やロットによって、また、使用環境により不具合が何度も発生する個体があります。年をとっても健康的で病院の世話にならない老人もいれば何度も入退院を繰り返す老人もいるのと同じですな。

 

今回の不具合は、

「9月に受信用の赤ランプは点灯するものも全く音が出なくなりました」というものです。

 

 

イヤホンを挿したところ、イヤホンからは問題なく音が出るのでスピーカの不良かイヤホンジャックの不良でしょう。

 

ということで、開腹です。

 

リアカバーを外して内部を見たところです。シリアル番号は415370.

 

 

 

シャーシを取り出したところです。スピーカーのコーンが日焼けしていますね。

 

 

 

 

スピーカを外してテスターでチェックしたところ、ボイスコイルが断線していることがわかりました。

 

 

 

 

ICF-7600シリーズ(7600A, 7600DA, 7600Dなど)には同じスピーカが使われているので、たまたま手元にあったICF-7600DAから外して使うことにしました。

この7600DAは動作していたのですが、基板が必要になり、抜き取った跡の筐体とスピーカだけが残っていたのでした。

 

 

 

 

この7600DAはあまり使われていなかったようで、スピーカも非常にきれいです。

 

 

 

スピーカを載せ替えたところです。きれいなスピーカだとシャーシー全体がなんだか新しくなったように見えますね。不思議。

 

 

 

 

これで問題なく音が出るようになったのですが、短波帯のメモリがすこしズレてきているので再調整が必要です。前回調整したのですが、、、、温度(室温)によって少しずれるのでしょうか。

 

 

調整するには目盛板などの板を外す必要があります。下の写真は調整のためダイアル目盛板を取り外したところです。

 

 

 

 

 

調整も終わり、修理完了です。左のスピーカは断線しているので使えません。