【ストーリー内容】
次の日の朝、大野くんが転校するという話は既にクラスでも噂にな
「俺たちの夢はどうなるんだ……」と問いかける杉山くんに、大野
その言葉に失望した杉山くんは、「お前みたいな約束やぶり、どこ
またも仲違いしてしまった2人ですが、2人にはそれぞれの思いが
親の転勤によって決まった転校。それは、子供である自分にはどう
杉山くんは、大野くんが東京に転校する事を責めたかったの
2人はお互いに、「離れていても夢は変わらない」と言ってほしか
2人が揉めた様子を一部始終見ていたまる子は、1人残された杉山
サッカーをしていた大野くんも途中で涙が出てきます。咄嗟に「目
それから2人はまたもバラバラになったまま日々が過ぎていきます
ある日の帰り道、まる子は1人で帰る大野くんに声をかけました。
まる子はその夜、お父さんに東京までの距離について聞きます。大
次の日、昨日のまる子の説得は効果なくやはり2人はバラバラのま
そしてそのまま日々が過ぎ、とうとう大野くんが引っ越す日の前日
「とうとう仲直りしないままお別れなのかな……」と心配になるま
その日の帰り、今度はブー太郎が杉山くんを説得していました。そ
【詳細ネタ】
・大野くんは、杉山くんに問われる前日に引越しの件を知った。
・帰り道、まる子は大野くんに引っ越しの準備の事について尋ねる
・まる子の家では夕食はおでんだった。おじいちゃんは、がんもど
・たまちゃんは東京へ行った経験があるが、とても遠かったという
・花輪くんは頻繁に外食や娯楽で東京へ行くため、東京は遠くない
・まる子は、アメリカも東京も同じようなものだと言う。
・まる子はお別れ会で手品をする予定。たまちゃんは紙芝居をやる
・まる子は家にある手品セットを使おうと、手品セットのあるおじ
【コメント】
●たぬき「静岡と東京って大人の感覚で言えば本当に大した事ないんだけどさ、やっぱり子供にとっては県外なわけだし遠いんだよな。せいぜい市内が許容範囲なんじゃないか?当時は交通環境も今ほど充実していなかったし、SNSも携帯電話もない時代で遠距離の人との連絡手段もだいぶ不便だったし」
○さぬき「まる子が『東京もアメリカも同じようなもの』って言ってたまちゃんと花輪くんをドン引きさせちゃってたけど、実際にそれぐらいの感覚の子がいるって事なんだもんね」
●たぬき「でも今回の仲違いは、転校で離ればなれになる事はきっかけにしかすぎなくて、それ以上に問題なのはなんと言っても『言葉足らず』な所なんだよな。自分の気持ちを十分に相手に言葉で伝えられなかった事さ。2人とも何でもやりこなす器用さはあるけど、人情面では不器用だから」
○さぬき「どっちが悪いかと言ったら、今回もどっちも悪くないんだよね。強いて言えば、大野くんがあまりにも冷淡すぎるような印象もあるんだけど、大野くんは大野くんで前日に相当悩んだと思うんだよ。杉山くんと離れてしまう事や、この事を杉山くんが知ったらどう思うだろうとか。東京なんて行きたくないって親に必死で訴えた可能性だってあるしね」
●たぬき「だからこそ、杉山くんに転校する事を責めているような言い方をされたのはキツかったんだろうな。本当に親の都合であって自分のせいじゃないし、自分だけ地元に残るわけにもいかないし、『しょうがねえだろ』しか言えないもんな。でも、杉山くんの気持ちも分かる。大野くんのあの振る舞いでは本心がどうであろうと、『あっさり転校してハイさよなら』っていう風に感じられるから、それじゃ淋しすぎるからな」
○さぬき「運動会の時と違って厄介なのは、お互いに『お前なんて居なくても平気だ』みたいに、相手を否定するような事を言っちゃっている所なんだよね。2人とも本心じゃないのについ言っちゃって、お互いがそれを真に受けちゃって……」
●たぬき「2人とも想いがすれ違ってしまった悔しさと離れ離れになる悲しさで涙を流したわけだが、幸いにもそれを第三者がちゃんと見ていてそれぞれに伝わったんだよな。大野くんは信じていなかったが」
○さぬき「こういう部分で、大野くんと杉山くんの性格の違いがちょっと分かるよね。大野くんは頑固だけど、杉山くんは自分の本音をきちんと言うし人の言葉にも聞く耳を持つんだよね」
●たぬき「まぁ、現に今も『大野くんはクール、杉山くんはお姉ちゃんがいるから比較的軟らかい』みたいな感じに言われているけれど、この話の場合は説得した相手も影響していたと思うんだよな。杉山くんを説得したのは弟子のブー太郎だったけど、大野くんの場合は相手がまる子だったでしょ?ましてやこの年頃。男同士の事で女子に口出しされたくないって気持ちはすごく分かる」
○さぬき「あ、それはあるかもね。全体を通しても大野くんの方がやや気難しい印象はあるけどね……。それにしても、この話の大野くんってだいぶ気苦労が多いよね。騎馬戦では落とされるし、合唱コンクールでは声が出なくなるし、挙句の果てに転校する事にまでなり……」
●たぬき「確かにな。何か起こるとしたら何故かいつも大野くんなんだよな」
○さぬき「ブー太郎の話を聞いて、杉山くんは何かを決意したみたいだね。合唱コンクールでも声が出なくなった大野くんの代わりに即興で歌うような奴だ。今回も何かすごい事をしてくれるに違いないよね」