俳優中井貴一さん主演で、2013年から放送が始まっ
た雲霧仁左衛門シリーズも、ついに今年放送の雲霧
仁左衛門ファイナルで終了となりました。
自分は最初の頃は楽しみにして見ていたのですが、
雲か霧のように、鮮やかに盗むネタがすぐに無くな
ってしまって、トム＆ジェリーみたいなドタバタ劇
になってしまい、悲しくて見ていられなくなってし
まいました。
…前にね、このブログのどこかで書いたのですが…。
いくら視聴率が良いからと言って、無理にドラマを
引き延ばすのは良くないですね。
『駄作に成り下がる』『晩節を濁す』『晩節を汚す』
って奴です。
『ひとりも傷つけず、大金を奪い、雲か霧のように
消えてしまう』
ナレーションではそう言っているのですが、実際は
毎回、火盗改めに追い詰められて、刃物を出して抵
抗し、アホウでも気が付く寒いトリックで姿をくら
ませていました。
ファイナルをチラッと見たのですが、最後の方では
雲霧一党は、ほとんでど全員が捕縛されていました。
（恐らく寒いトリックで脱出して終わりでしょう）
『ひとりも傷つけず、大金を奪い、雲か霧のように
消えてしまう』
……ナレーションが空しく虚空に響いていました。
追記：1
池波正太郎さんの原作を読むと、テレビ版とは違っ
て、もっとシリアスで、雲霧仁左衛門は完全に悪党
に描かれています。
で。
異論がある方もいますでしょうが、テレビや新聞は、
ほぼどれも左翼と呼んで良いと思います。
ですから右とか保守と呼ばれている高市首相は、良
くは報道されないのは、やむ負えないと思います。
平時のオールドメディアは、一応は権力の監視者な
のですから。右翼や保守の暴走を止めるブレーキの
役目なので、イチャモンでも無理筋でも仕方が無い
です。
中国やロシアを見ると、メディアは完全に政府に抑
えられていて、政府が許した報道しかできません。
『好きに言える』『好きに書ける』現在は、正常に
権力が監視されていると言えるでしょう。
現在、高尚な論説を唱えている言論人やメディアの
皆さん。
日本が中国やロシアのようになっても、意見を曲げ
ずに政府に抵抗してくださいね。
恐らく拷問を受けて、社会的に抹殺されてチャンチ
ャンでしょうがね。
今言っていることが空しく虚空に響かないようにね。
ガンバレ！
たのむで、しかし。
今朝の新聞を読んでいると、大本教弾圧から90年と
見出しが出ていました。
戦前。昭和10年頃、国の原理を否定しているとして、
政府とメディアが結託して、徹底的に宗教弾圧を行
ったそうです。
……その頃のメディアは腰抜けだったのですね。
全国で三千人が検挙され、拷問で16人が獄死したそ
うです。
日本では共謀罪が2017年に施行され、今はスパイ防
止法が検討されていますが、メディアの皆さん、恐
れずに権力を監視してくださいね。
現在、ああだこうだと文句をつけている言論人も、
命を懸けて主張を曲げないでくださいね。
今言っていることが空しく虚空に響かないようにね。
たのむで、しかし。
同じく、新聞の見出し『闇バイト首謀者逮捕』が出
ていました。
どうやって逮捕したかを読むと、犯人も警察も凄い
ですね。
犯人側は実行役から、十人近い人間を間に入れて、
やっと指示役に渡る様にしていたとか……。
中井雲霧仁左衛門も、このくらいやらなきゃね。
警察側は逮捕した実行役や、被疑者のスマートフォ
ン、防犯カメラの捜索などから、一年以上かけて犯
人を特定し逮捕したそうです。
火盗改めも、これくらいやらなきゃね。いつも最後
に逃げられる、詰めが甘いパターンでした。
防犯カメラが取り付けられ始めた頃は、人権侵害だ
とか監視社会だとか言われていましたが、カメラの
お陰で多くの犯罪者が検挙されています。
犯人を捕らえた会見には刑事部長が出ていて、これ
は異例のことだそうです。
「ＳＮＳのバイト募集はまず疑って欲しい」と話さ
れてました。
警告が空しく虚空に響かないように、国民に行き渡
って闇バイトが無くなって欲しいものです。
知らんけど。
はい。本日は、これまで！
追記：2
雲霧仁左衛門。実在の人物だとか、空想の人物だと
か言われていますが……良い題材なのですから、良
くシナリオを練ってドラマを作って欲しかったです。
ちょっと空しいですわ。
汚れつちまつた悲しみに 今日も小雪の降りかかる
……。
ちょうど日本列島が今季最強寒波に見舞われたので、
中原中也の詩が浮かびました。
いくら天才でも、三十歳くらいで死んでしまうとは、
空しいですねえ。
追記：3
雲霧仁左衛門。どうせドタバタやるならば、ドラマ
『貴族探偵』くらいやって欲しかったですね。
『斬新かつ精緻なトリック』というナレーションが、
まさに『ひとりも傷つけず…雲か霧のように消えて
しまう』と同じに聞こえます。
実際にドラマを見れば、『よくあるトリック』『信じ
られないほどの、あり得ないトリック』なのです。
突っ込みどころ満載で、推理モノなのに、毎回、腹
を抱えるレベルで笑いながら見ていました。
『なんやねん。ありえんやろ。笑かしに掛かっとる
んか？』ってね。
……無性に観たくなりました。
どこで観られるのかな。
探して観よう！
地には平和を、虚空に笑い声を！
↑↑↑ 特に意味はありません。
おわり。