ちょっとね。身内で不幸があって、更新が遅くなりました。
病院に検査入院した話の続きです。
(前回。たわごと356(世界の中心で愛を叫ぶ)の続き)
たった二泊三日の入院でしたが、色々な出来事がありまし
た。
一泊目の夜は下剤を飲んで寝ました。次の日の朝の、6時
までに便が出ないと、浣腸をするそうです。
浣腸など、小学校の頃からしたことはありません。そっと
後ろから近づいて、指を組んで、人差し指と中指を立て、
「おりゃ!」っと、尻の穴目掛けて突っ込む奴です。
あれはメッチャ痛いですわ。
絶対に浣腸は嫌なので、五時くらいに起きて、身体を動か
していると、便意をもよおして来ました。
「今や!」と意気込んで便所へ入りました。
便所は四人部屋の室内にあるので、そっとやらないと迷惑
が掛かります。
忍び込んだ忍者のように、屁をするのにも気を使います。
でね。着ていたのはパジャマじゃなくて、手術着って言う
のでしょうかね、手術がやり易い、着物みたいな、前が開
けられるスソの長い物でした。
便器を背にして座ろうと思ったのですが、スソが長いので、
上にたぐらないと、スソが便器の中に落ちてしまいます。
そのままヤレば、スソが糞まみれなので、注意してスソを
たぐり上げて便器に座りました。
そこで思い出したのですが、漫才師の笑い飯の西田さんは、
若い頃は腰まで届く長髪だったのですが、なぜ、長髪を辞
めたかというと、ある日、ふと鏡に映った自分の姿を見る
と……。
長い髪の先に「う〇こ」が付いていたそうです。
それを思い出して、便器にまたがったまま、くくくっ、と
笑っていました。
忍び笑いって言う奴です。
四人部屋の病室の便所で、忍びながら笑いとクソをもらす。
そんな状況に、さらに笑いが込み上げて来ました。
腹を押さえ、膝を叩いて笑ったら、気持ち良かったと思い
ます。
でね。午前十時前に手術室に行きました。
良く分からないのですが、CT画像を見ながら、背から針
を入れて、ピンポイントで検査する細胞を取り出すそうで
す。
普通はね。CTなんかを撮る時は、機械音声が「息を吸っ
て下さい」「息を止めて下さい」「楽にして下さい」って
タイミングを教えてくれるのですが、今回は手術室なので、
機械ではなく人間の声での指示でした。
何かね。嫌な予感がしていたのですが……。
いきなり、「息を止めて」の指示が来ました。「おい!
空気を吸って。からやろ!」と突っ込みながら、いつまで
か分からない息止めをさせられました。
(先行き、不安やわ……)
ますます嫌な予感がする中で、やはりそれは的中しました。
で、普通なら注射針を刺す場合は、少しチクっとします。
って予告があるのですが、何も予告なしに注射針が刺され
たのです。
百メートル走だって、「ヨーイ!」があってからの「ドン」
です。
いきなり「ドン!」は無いわ。……無い無い。
「ウッ!」っと、身体を反らすと、「麻酔を注射していま
す」と教えてくれたのですが、「刺す前に言わんかい!」
と、心の中で叫んでました。
そいつに向かって、心の中で非難ゴウゴウ、永井豪ですわ。
(お前もやられて見い。メッチャ頭にくるで!)
完全にイジメやわ。ビクっとする姿を見て笑ってるんちゃ
う?
……ホンマ、大変な目に合いました。
でね。
誰かに言わなきゃ収まらないので、病室へは看護師さんが
車イスで連れて帰ってくれたのですが、その看護師さんに
言ってやろうと思いました。
「看護師さん。注射を刺す前に、少しチクっとしますって、
言うでしょ。それを言わなかったら、患者さんが心の準備
ができなくて、ビックリするでしょ」
と、車イスを押している看護師さんに告げると。
「うふふ」と笑ってから、「あ、私、やったことがありま
す。チクっとしますの、チクぐらいで針を刺して、患者さ
んが「ウッ」ってなりました」
って、笑いながら言うのです。
「なるほど……でも、チクって、言っただけましか……」
……って、「ブルータス! お前もか!」
と、突っ込みとボケ全開の場面ですが、逆に絶句で、それ
以上、話が続きませんでしたわ。
情けない。
まあ、後で考えると、笑い話の一つです。
他にもね。
色々あったのですが、今回はこれまでとします。
はい。本日は、これまで!
バイナラ。ナラバイって、古すぎる挨拶ですね。