新年早々、社会がひっくり返る

 

 

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あけましておめでとうございます。

新年早々、心痛む災害が相次ぎ日本中が驚きと悲しみに包まれ、この状況に私はやり場のない怒りすら覚えております。

 

けれど、私はきっと今は普通に、能登半島地震で被災された方々に心を痛め、少しばかりですが義援金を振込み、飛行機事故に遭われた方のご家族の痛みに寄り添いたいと願うぐらいには、まともな感情を感じられるようになれたのだろうと思います。

 

ひきこもっている間、私は普通じゃなかったと今は何の疑問もなく振り返っています。

 

私の10代最後の年に阪神淡路大震災が起きました。

今だからカミングアウトしますが、私はこの大震災が起きた時にワクワクしました(最低だな・・・)

「社会がひっくり返るかもしれない」

「受験ができなくて学歴社会がなくなるかもしれない」

 

本当にひっくり返るかなんてわからないけれど、狂った自分はそこに希望を見つけようとしてしまいました。今の社会では生きていけないから、社会が変わってくれれば私は生きていけるかもしれない(涙)

 

そんな浅はかなことを家の中で考えていたんですよね。そこで被害に遭われた方々の苦しみや絶望には一切寄り添おうとせず、私が生きやすくなることだけを考えていました。

 

以前にもご紹介したかもしれませんが、斎藤環先生の著書「自傷的自己愛」の精神分析」の中では「自分が嫌いで仕方ない人こそが、最も自己中心的にふるまう」とあるのですが、まさにそれは私のことでした。(ちなみに上記の私の狂った考えですが、東日本大震災の時にはなくなっていたのでひきこもり中の狂人の戯言とお許しいただければと思います)

 

そして、不登校の親御さんから聞く現代の不登校児も誤解を恐れずに言えば狂っている。

昔の私の場合は自己中心性の究極体ですが、そこまで行かなくても、不登校の親御さんも不登校児たちの自己中心的な振る舞いに困っておられると思います。

 

「うちの不登校児は家族に気を使って疲れるのだと言いながら、家族の中で最も自己中心的に振る舞っている」

と、よく聞くのですが、それは性格が悪くなったのではなく、自分のことを考えるのが忙しくて他の家族の気持ちまで思いやれる余裕がなくて結果的に自己中心的に振る舞ってしまいます。それが無理難題を言うモンスターのように見えてしまって、結果的に狂っているように見えてしまいますが、びっくりするような行動の裏には案外筋の通った、他者への思いやりも含む、本人なりの理屈があったりします。きっと、親御さんたちも自己中心的な振る舞いと振る舞いの一瞬の合間に不登校児からの温かい気遣いに涙したことがあるのではないでしょうか?

 

前述の斎藤先生はひきこもりを

ひきこもりとは「困難な状況になったまともな人」

とよく表現してくださいますが、私の率直な感想としては

「いやいや、そんなまともなはずはないですよ・・・

 

 

 

・・・でも、先生、そんな風に言ってくださってありがとう涙」

 

 

 

 

ところで、ちょっと話が変わるのですが、

このように不登校・ひきこもり中というのは思考がどうしても偏ってしまい、普通の人の常識とはかけ離れた言動をしていまいがちなので、そういう自覚が多少はあった私は、自分を矯正できるのは普通の人(学校に行っていた人)しかいないと、何の疑問もなく思い込んでいました。

 

だから、ちょっと気を取り直して通信制高校に行ってもそこで友達を作るとの発想にはならず(実際に遊ぶ約束をしてもお互いにドタキャン)、その他の不登校児が群れているような場所、フリースクールやデイサービス、各種居場所などに行く気には全くなりませんでした。これは今の不登校児たちも全く同じですね。できれば普通の人がいる場所へ!はどの子にも共通します。

 

通信制高校だけは、「高卒資格が欲しい」という目的がしっかりしているので、比較的割り切って頑張れますが、高校生活をENJOY!となると、数は激減してしまいます。完全なノルマ登校です。

 

フリースクールに至っては、私の500〜600人ぐらいいる相談者さんでも継続的に通えた子が片手で数えるぐらい、チラホラ通った過去がある子が両手で数えれるぐらいしかいません。そもそもイオンにも行けないような怯えた子がフリースクールなんていけるはずがないです。フリースクールをおすすめするのはイオンを余裕でクリアしてジタバタしている子ぐらいですね。そういうジタバタ系でも、全員が行けるわけじゃないです。その中でも選ばれし子たちです。

 

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別に私は、子供たちを家に閉じ込めていて欲しいと言っているわけではありません。

そういう「学校に準ずる居場所的」なものを必死に探す必要はないし、不登校児にとっての最高の居場所は家のリビングであってほしいという願いです。

 

そして、学校に行っている子と同じように声をかけ、褒め、週末はイオンに買い物、家族旅行に誘い、小遣いを与え、悪いことをすれば叱る。

とても当たり前のことをお願いしています。

 

支援者の中には奇妙奇天烈な支援を掲げて、

例えば不登校児に話しかけない、外に誘わない、学校に行こうとしたら止める!などのびっくり対応をしている支援者がいますが、仕上がりは高校生や大学生になる歳になっても、電車に乗ったことがない、レジで会計をしたことがない、回転寿司のルールを知らない、レストランで注文をしたことがないなどの圧倒的経験不足の子供達です。特に、急激に行動範囲が広がる小学校高学年頃からの不登校児に顕著です。

 

学校という社会経験の場を失うだけでなく、学校以外の場面で学ぶべき社会活動を一切取り上げられる不幸!

 

私が社会に出て、一番恥ずかしく思ったのは、勉強ができないことではありません(勉強ができない若者なんてゴロゴロいます)カラオケのルールがわからないこと、歌う歌がないこと、電車で緊張すること、焼肉屋でネギタン塩をひっくり返してしまって白い目で見られたこと、ディズニーに行ったことがないこと、

 

親は勉強させたり、学校に連れていくことはできませんが、

学校以外の社会活動の場には連れて行ってあげることができます。

一緒に楽しむことができます。

特に小学校からの不登校の子の場合は、その期間に引きこもってしまうと、圧倒的な経験不足の子になってしまいます。

混乱期が終わったら、たくさん家族での思い出を作ってあげてくださいね。

 

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ところで、今回の震災を受けて、精神科医の斎藤環先生がひきこもりの子の対応についてX(旧Twitter)でアドバイスしてくださっています。不登校にも通じることがあると思いますのでぜひ参考にされてください。リンクを貼ることができなかったので、スクショです。

https://twitter.com/pentaxxx

 

 

途中で話がどんどんタイトルから脱線していってしまいましたが、書き直す時間がないので、盛りだくさんってことで、このままアップします。

 

 

資料販売

 

 

資料はSTORESとnoteで販売しています。

 

STORES版の方がPDFの買い切り型なので1,400円とお値打ちです。購入するとご登録のメールアドレスにPDFファイルが届くようになっています。親の会やご家族で回し読みするのであればPDF型の方が取り扱いしやすいと思います。メールアドレスに届いたPDFを開くと自動的に開いて読めるようになっているんですが、保存したのに資料が行方不明、メールアドレスが間違っていて届かない、迷惑メールに届いていたなどのトラブルもありましたのでメール受信の設定と、届いたメールは必ず保存するようにしてください。

 

STORES版↓

 

 

note版は買い切り型ではなく、今後も追加情報を更新していくのと手数料が高いため1,500円と100円ほど割高です。自分のスマホやパソコンに資料を保存するわけではなく、登録して購入すればWEB上でいつでも読めるようになるので紛失の可能性も低く、またSTORES版のように購入時に一度PDFを送って終わりではないので、私が新しい情報を追加するたびに継続して最新の情報を読めるようになります。

 

note版↓

 

 

 

昔から販売している不登校の一般的経過と家族の対応もご参考にしてください。「タイプ別不登校の対応」も「不登校の一般的な経過と家族の対応」どちらもお持ちでない方は「不登校の一般的な経過と家族の対応」の方を先に読んでいただくとわかりやすいかと思います。

 

STORES版はこちら↓

 

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どちらも、相談者さんたちから一番よくご相談のあった「我が子が何期なのか?」が簡易に判断できるように、↓このような簡易判断フローチャートが付録としてついています。